舞台『無駄な抵抗』が2023年11月11日(土)から11月26日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで、12月9日(土)から12月10日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。作・演出は前川知大。
目に見えないものと人間との関係、日常と非日常、現代と未来と過去など、あらゆる空間や時間を自在に描き出してきた前川知大。舞台『無駄な抵抗』は、そんな前川と世田谷パブリックシアターが、2019年に上演された『終わりのない』以来、4年ぶりにタッグを組む作品だ。
舞台『無駄な抵抗』では、古代ギリシャ劇を発想の源泉として、ギリシャ悲劇の大テーマ「運命」を扱った新たな作品を創作。ギリシャ悲劇『オイディプス王』のように神々と別れ、世界という巨大な力「運命」に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。
出演者には、前川知大が主宰する劇団「イキウメ」の俳優陣に加え、魅力的なキャストが集結。池谷のぶえ、渡邊圭祐、安井順平、浜田信也、穂志もえか、清水葉月、盛隆二、森下創、大窪人衛、松雪泰子がキャストに名を連ねる。
その駅は半年前に電車が停まらなくなった。どの電車も通過するだけ。住民は困惑しながらも、隣の駅まで行くなり、他の交通手段を使うなりして日常を守っていた。駅ビルは寂れ、駅前の広場は活気を失った。占い師として活躍していた桜は地元に戻ってカウンセラーとして再出発する。クライアントとして現れたのは、同級生の芽衣だった。芽衣は、かつて桜に言われた言葉に強く影響を受けていた。その言葉が自分の性格と人生を決定づけ、苦しんでいると言う。あれは予言であり、呪いだったと。駅前広場で始まる対話は、次第に芽衣を取り巻く奇妙な運命を明らかにしていく。幼い頃の父の態度、叔父との関係、予言を避けるためにした選択、母の残した手紙、芽衣の入れ込むホストの出生の秘密。叔父が探偵まで雇い、芽衣を監視していたこと。二人は、芽衣を苦しめているものが何なのか、そして芽衣の心に深く刺さった桜の予言をどうするべきなのか、考える。広場では、関係者たちが二人の会話に聞き耳を立てている。
【詳細】
舞台『無駄な抵抗』
作 ・演出:前川知大
出演:池谷のぶえ、渡邊圭祐、安井順平、浜田信也、穂志もえか、清水葉月、盛隆二、森下創、大窪人衛、松雪泰子
■東京公演
上演期間:2023年11月11日(土)~11月26日(日)
会場:世田谷パブリックシアター
住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1
問い合わせ先:世田谷パブリックシアターチケットセンター
TEL:03-5432-1515
チケット一般発売:2023年9月10日(日)
チケット料金(全席指定):
・一般 S席(1階席・2階席) 8,500円、A席(3階席) 5,500円
・高校生以下 席(1階席・2階席) 4,250円、A席(3階席) 2,750円
※劇場友の会、アーツカード、U24割引あり。
※託児サービスあり ※車椅子スペース取扱あり。
■兵庫公演
上演日程:2023年12月9日(土)15:00、12月10日(日)13:00
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
住所:兵庫県西宮市高松町2-22
チケット一般発売:2023年9月23日(土・祝)
チケット料金(全席指定):8,500円
問い合わせ先:芸術文化センターチケットオフィス
TEL:0798-68-0255 (10:00~17:00 月曜休/祝日の場合翌日)