スタジオジブリのアニメーション映画などの背景を手掛けた山本二三の展覧会「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展」が、2023年7月8日(土)から9月10日(日)まで、静岡・浜松市美術館で開催される。
山本二三は、長崎県五島出身の美術監督。アニメーション作品の中で主人公たちキャラクターが動き回る舞台、背景を作り上げる背景美術を担当し、宮崎駿の『天空の城ラピュタ』や『もののけ姫』、高畑勲の『火垂るの墓』といった名作アニメ映画の背景美術も手掛けた。物語の世界がどのような世界で、どんな暮らしが営まれているのかを瞬時に伝え、ときに登場人物の心の動きをも暗に示す背景美術において、日本アニメ界を代表する存在だ。
空想上の異世界から現実の生活空間、自然の風景にいたるまで、幅広い世界観を確かな画面構成と精緻な描き込みで描き上げ、多くの名作アニメーションを支えてきた。
展覧会「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展」では、山本二三の初期から新作までの手描き背景画を一気に紹介する他、制作の過程で生み出された未公開の美術設定やイメージボード、制作用具、本展初公開の新作「桜舞う浜松城」など約230点を展示。描かれた背景のジャンルごとに分類し、山本二三の背景美術の魅力に迫っていく。
【詳細】
アニメーション美術の創造者 新・山本二三展
開催期間:2023年7月8日(土)~9月10日(日) 9:30~17:00(入場は16:30)
※休館日7月10日(月)、7月18日(火)、7月24日(月)、7月31日(月)、9月4日(月)
会場:浜松市美術館
住所:静岡県浜松市中区松城町100-1
観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生・専門学校生・高校性 800円(640円)、70歳以上 600円、中学生以下 無料
※前売券・20名以上の団体は()内の料金(1人あたり)。
※中・高・大・専門学校生、70歳以上は、身分証を提示。
※障害者手帳等を持参者及びその介護者1名は無料。
【問い合わせ先】
浜松市美術館
TEL:053-454-6801