ペイデフェ(pays des fées)2024年春夏コレクションが、2023年8月29日(火)に、東京・旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプ)施設にて発表された。
今季のテーマは、水中を意味する“underwater”と、文化における背景を指す“underground”を組み合わせた造語「Under Waterground」。古生代デボン紀に生きた海洋生物と安部公房の短編『水中都市』を手掛かりに、“社会や世相といった重圧から解き放たれて、遊泳魚のように自由に泳ぎきる”という想いを込めたルックが登場する。
コレクション全体を通して、自由にヒラヒラと揺れるフリンジが特徴的。例えば、ファーストルックに登場した真っ白のウェアのように、肩に大きく広がるフリンジを取り付ければ、非日常的な新しいシルエットとなる。
深海魚の鱗を想起させるデザインのジャカードドレスは、透け感のあるフェミニンなデザインに。足元は、ふんわりとした起毛感のある真っ赤なパーツを配し、幻想的な古生代の世界観を現代に呼び起こした。
また、ペイデフェらしい神秘的なカラーパレットにも注目。ピンクからブルーに移り変わるグラデーションを施したトップスやパンツをはじめ、淡いブルーのワンピースなど、ファンタジックでカラフルなルックに仕上げている。
ショーを締めくくるフィナーレには、シルバープレートが大胆にあしらわれたドレスが登場。角度によって異なる艶を放つサテン生地は、本コレクションのテーマとなった深海に差し込む光と重なる。