表現すること

アイナ・ジ・エンドさんはこれまで、ソロのシンガーソングライターとしての活動とともに、“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバーとしても活動されてきました。様々な表現の活動をしてきた中で、どのようなときにやりがいを感じますか。

ファンの人が、私が考えたダンスをがむしゃらに踊ってくれる時の熱量とか、夜な夜な独りぼっちで考えた曲をみんなでシンガロングしてくれるお客さんの一体感を感じると生きた心地がします。その瞬間は独りぼっちじゃないんだ、と気付けるので。

東京ドームでのワンマンライブ「Bye-Bye Show for Never」を集大成として、BiSHは解散を迎えました。今後の活動について、どのように考えていらっしゃいますか。

自分はBiSHの初期メンバーとして活動してきて、最初は80人キャパのワンマンライブだったのが、最後は約5万人を迎え東京ドームに立てるという夢みたいな日々を駆け抜けさせてもらいました。これからは、BiSHで学んだことをしっかり自分の血肉にして表現に生かしていくことが、今しなければいけないことだと思っています。

『キリエのうた』もそうですし、これから出すアイナ・ジ・エンドの作品も、BiSHがもしなかったら生まれなかった曲だと思うので、BiSHとして経験してきたことを自分の表現に昇華していく日々を過ごしたいな、と思います。

好きな服を着るとぶちあがる

劇中「キリエは青いワンピースを着るとミューズになる」という言葉が印象的でしたが、衣装を着てスイッチが入るような瞬間はありますか？

スイッチが入るというより“ぶちあがる“感じならあるかもしれません。スタイリストはよく友達に頼むのですが、好みの服を着せてもらうことが多くて、その子のスタイリングを着ると気分が上がりますし、それでオンモードにはなるかな。

ちなみにご自身が着る服は、どのようなスタイルが好きですか。

シンプルだけど、ちょっと気が利いているファッションが好きです。たとえば、友達が作った世界に1個だけのビーズネックレスを大切に着けるとか、友達が作ったブランドのシンプルなパンツを穿くとか。シンプルなコーデにかわいい色の靴を合わせたり、気の利いたスカーフを巻いたり……“少しの気遣い”を入れるのが好きかもしれないですね。あと、古着も好きです。

【作品詳細】
音楽映画『キリエのうた』
公開日：2023年10月13日(金)
原作：岩井俊二
監督：岩井俊二
脚本：岩井俊二
企画・プロデュース：紀伊宗之
出演：アイナ・ジ・エンド、松村北⽃、⿊⽊華、広瀬すず、村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品、⽮⼭花、七尾旅⼈、ロバート キャンベル、⼤塚愛、安藤裕⼦、鈴⽊慶⼀、⽔越けいこ、江⼝洋介、吉瀬美智⼦、樋⼝真嗣、奥菜恵、浅⽥美代⼦、⽯井⻯也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉
制作：ロックウェルアイズ
配給：東映

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