重岡さんにとって、俳優業・お芝居とはなんでしょう?
自分の生き様を反映することだと思っています。今まで経験してきた様々なこと、出会ってきた人とか生まれ持ったものを武器にして、お芝居に落とし込んで役作りを行っているので。
とにかく自分事にしていくんです。こうしたい、ああなりたいと思っても、結局は過去の頑張りと今の頑張りで未来が作られるじゃないですか。…これ歌詞にできそうやな(笑)。
演じる上で他にも大事にしている言葉などありますか?
僕ずっと言ってるんですけど、健康第一!これがすべて。なんなら25歳くらいの時からずっと口うるさく健康第一って言い続けてきてたんですけど、30代を迎えてより強く思いましたね。もうね、「シン・健康第一」。『シン・ゴジラ』とか『シン・ウルトラマン』の「シン」です。
とにかく健康でいないとやってられないと(笑)
正直なところ体がもたない(笑)。身体とメンタル、フィジカルとメンタル、両方整えていかないといいものは生まれないと思ってますので。あとは僕、異常にアスリート、特に格闘家に憧れてるんですよ。僕はもう、アスリートの人生を送ることはないけど。格闘家みたいに、俺は俺で俳優と歌手の世界でリングに立つような気持ちで、アスリートのようにコンディションを整えてリングに上がりたいと思ってます。
あとは、冒険家の植村直己さんの言葉「準備こそすべて」も大事にしています。日めくりカレンダーを持ってるくらい大好きな方です。本番までにやれることすべてやって、本番ですべて捨てるというか、出し切るというイメージでいつも挑んでます。まあでも、変に力入れすぎても柔軟さがなくなってしまうので、いい塩梅を心がけるようにはしています。
ちなみに役柄を日常生活でも引きずってしまうといったことはありますか?
それねえ、ちょっと憧れなんですよね。え?かっこいいじゃないですか。というのも、僕は強制的にオフになるスイッチが備わってるんですよ。仲間(メンバー)に会う機会もあって、バラエティー、ラジオ、ライブなど様々なジャンルに出演して…色々なことがあるから、強制的に切り替えざるを得ない。
ただの勝手な想像ですけど、役者1本に集中してる方って、何かしら繋がりのあるお仕事が多いからこそ、自然と役が抜けない状態にもなるのかなぁ…と思ったり。
そういったお仕事の仕方に憧れもあるんですね。
そうですね。ただ僕は僕で特殊なことをやってる自負がありますし。「俺がやってることと同じことできるか!?」と思いながら仕事に臨んでるので、あえてライブでの「目立ちたい」とかいう感覚をお芝居に持ち込んだりもします。
やっぱり他とは違うね、唯一無二だねって言われたいので(笑)。
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』
公開日:2024年1月12日(金)
出演:重岡大毅、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵
原作:東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』(講談社文庫)
監督:飯塚健
脚本:加藤良太、飯塚健
音楽:海田庄吾