展覧会「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」が、東京・新宿のSOMPO美術館にて、2024年6月22日(土)から9月23日(月・祝)まで開催される。

「フィロス・コレクション」日本で初紹介

19世紀末のフランスを代表する画家のひとり、アンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレック。1884年頃、パリのモンマルトルにアトリエを構えたトゥールーズ＝ロートレックは、そこに生きる歌手や芸人、娼婦たちの姿を描き、とりわけ素早い描線と大胆な構図を活かしたポスター作品で人気を博している。

「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」は、トゥールーズ＝ロートレックの紙作品を擁する個人コレクションとして世界最大級の「フィロス・コレクション」を、日本で初めて紹介する展覧会。ポスターを中心とする版画作品、素描、雑誌や書籍のために手がけた挿絵など、約240点を公開する。

ポスター作品21点を公開

トゥールーズ＝ロートレックは、生涯に約30点のポスターを手がけた。本展ではこれらのうち、《ディヴァン・ジャポネ》をはじめとする21点を一挙に紹介。フィロス・コレクションは、状態の良いポスターを厳選するとともに、第三者が文字入れをする前の刷りを主に収集している。会場では、トゥールーズ＝ロートレック自身のデザインをオリジナルに近い状態で目にすることができる。

素早い描線の素描作品

フィロス・コレクションの最大の特徴が、トゥールーズ＝ロートレックの素描作品だ。素早い描線で手がけられた素描は、完成度の高いものから、紙片に描いた簡単なスケッチ、ポスターの下絵まで多岐にわたり、そこからはトゥールーズ＝ロートレックの制作過程を垣間見ることができる。会場では、《騎手》をはじめ、約45点の素描作品を展示する。

19世紀末パリの世界

本展ではさらに、ムーラン・ルージュや自由劇場、制作座など、トゥールーズ＝ロートレックを取り巻く世紀末パリの様子を、版画や素描を通して紹介。とくに、19世紀末パリを代表する歌手イヴェット・ギルベールや、歌手であり作曲家でもあったアリスティド・ブリュアンなど、トゥールーズ＝ロートレックがモデルとして描いた芸人にも光をあててゆく。

展覧会概要

展覧会「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」
会期：2024年6月22日(土)～9月23日(月・祝)
会場：SOMPO美術館
住所：東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間：10:00～18:00(金曜日は20:00まで)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日(7月15日(月・祝)、8月12日(月・振)、9月16日(月・祝)・23日(月・振)は開館)
観覧料：一般 1,800円(1,600円)、大学生 1,200円(1,000円)、高校生以下 無料
※日時指定予約が可能
※( )内は事前購入券
※チケットは5月8日(水)より販売。公式電子チケット「アソビュー！」は日時指定券。イープラス、ローソンチケット(Lコード 36427)、チケットぴあ(Pコード 686-938)などでもチケットを購入できるものの、別途「アソビュー！」での日時指定予約(無料)を推奨
※当日券は美術館受付にて販売
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の提示者本人および介助者1名は無料、被爆者健康手帳の提示者本人は無料

※画像写真の無断転載を禁ずる。

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)