ギャラリーオーナーとして、展覧会を主催していたクリスチャン・ディオールの側面にもフィーチャー。芸術家や詩人によるイラストや絵画といった芸術作品が壁一面に並び、メゾンの精神やコレクションを多彩に描き出していた。
クリスチャン・ディオールは「ミス ディオール」のフローラルな調香に着想を得て、1949年、数千ものシルクフラワー刺繍で覆われたオートクチュールドレス「ミス ディオール」を制作。モンテーニュ通り30番地のアトリエにて生み出され、「トロンプルイユ」ラインのキーピースとして話題となった。以降、ドレス「ミス ディオール」はメゾンの歴代クリエイティブ ディレクターに影響を与え続けている。
さらに、クリエイティブ ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリによるオートクチュールドレスや、過去、約3年間にわたってアーティスティック・ディレクターを務めていたラフ・シモンズ(Raf Simons)の作品が展示されている。
国際的なアーティストとのコラボレーションアートも鑑賞可能。ルネ・グリュオーやマッツ・グスタフソンによるドローイングや水彩画、日本人画家の井田幸昌やオランダ人デザイナーのサビーヌ・マルセリス、日本人ビジュアルアーティストの荒神明香の作品、さらにはディオールのアート コレクションへ加わった日本人アーティスト、江上越によるペインティングも展観される。
なお「ミス ディオール」のミューズであるナタリー・ポートマンのムービーのほか、ディオールの愛犬・ボビーを模した香水「ミス ディオール オードゥ パルファン〈ボビーエディション〉」の大きなオブジェもセッティングされている。
展示が終わると、壁一面パステルピンクで彩られた「ミュージアム ブティック(MUSEUM BOUTIQUE)」がお目見え。新作「ミス ディオール パルファン」をはじめとするフレグランス全製品、メイクアップやスキンケア、ディオール ヘリテージにまつわる書籍まで、「ミス ディオール」ファンにはたまらないアイテムを販売する。
イチオシは、「ミス ディオール」の香水100mLを購入した場合につけられる、クチュール ボウとチャームのカスタマイズ。通常ディオール ビューティー表参道・渋谷・銀座のみで提供しているパーソナライズサービスを、「ミス ディオール展覧会」のイベント限定で実施する。
クチュール ボウは、ホワイト×ピンク、ホワイト×ブルーのトワル ドゥ ジュイ、ピンク×ブラックの3色を用意。好みの1色を選んだら、希望の2~4文字をボウに刺繍することができる。
シルバーの煌めくボウに付けられるチャームも見逃せない。26文字のアルファベットとハート、蜂、クローバー、スターの中から、2~3個のチャームを付けて自分だけの「ミス ディオール」を完成させてみて。自分用にはもちろん、家族や友人の名前を入れてプレゼントしても喜ばれそうだ。