展覧会「生誕150年/没後70年 香取秀真の眼」が、千葉の佐倉市立美術館にて、2025年1月31日(金)から3月23日(日)まで開催される。
香取秀真(かとり ほつま)は、近代工芸史に大きな足跡を残した、佐倉市ゆかりの金工作家だ。明治7年(1874年)に生まれた秀真は、明治時代末から昭和時代にかけて活躍。昭和9年(1934年)には、皇室によって優れた美術工芸家を顕彰・保護する「帝室技芸員」に任命され、昭和28年(1953年)には、陶芸家の板谷波山とともに工芸家として初めて文化勲章を受章している。
秀真は一方で、金工史研究家としても活動。国宝保存会委員などを歴任し、国宝や重要美術品の選定にも深く携わっている。金工史研究に裏打ちされた秀真の作品は、のちの多くの作家に影響を与えることになった。
展覧会「生誕150年/没後70年 香取秀真の眼」では、秀真の作品を、秀真が参考にしたと思われる古美術品や秀真の旧蔵品とともに展示することで、秀真が評価したものや取り入れたものを紹介。《瑞獣置物》、《白銅三猿釜》、《鳩香炉》といった秀真の作品に加えて、秀真旧蔵の《銅龍頭》などを目にすることができる。
開館30周年記念 展覧会「生誕150年/没後70年 香取秀真の眼」
会期:2025年1月31日(金)~3月23日(日)
会場:佐倉市立美術館 2階・3階展示室
住所:千葉県佐倉市新町210
開館時間:10:00〜18:00(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(2月24日(月・振)は開館)、2月25日(火)
観覧料:一般 600円、大学生 400円、高校生以下 無料
【問い合わせ先】
佐倉市立美術館
TEL:043-485-7851