「働きマン」「さくらん」などのヒット作で知られる漫画家・安野モヨコ。その彼女が朝日新聞で7年間、そして現在は雑誌『AERA』にて連載している作品がある。「オチビサン」だ。2014年8月5日(火)から8月31日(日)の期間、丸の内・STITCH TOKYOで開催される「安野モヨコのしごと展 オチビサンの世界」では、その世界観が存分に楽しめる。
展示の中心となるのは「オチビサン」の原画。1ページ漫画という特殊な体裁ならではの豊かな色彩を持つ今作だが、作画には、版画技法として知られるポショワール技法を安野流にアレンジした手法が用いられている。切り抜かれた版を何枚も作成し、色を重ねていくことで紡がれる、繊細かつ豊かな世界。私たちが何気なく読んでいる日々の連載は、こうした地道な作業の先につくられている。
会場では原画の他にも、関連商品、その他の安野モヨコ作品なども展示。販売されるSTITCH TOKYO とのコラボレーション「丸の内ガールズ」グッズは、ギフトにもぴったり。
もともとは、「働きマン」のようにバリバリと働くことに、少し疲れてしまった女性のためにスタートしたという「オチビサン」。そのゆるやかに流れていく物語の魅力は、原画でこそ感じられる部分も大きい。オチビサンとその仲間が暮らす豆粒町の移り変わる四季と、そこにあるふとした日常。そんな彼らの世界とともに、その裏にある物語までを一度のぞき込んでみたなら、オチビサンとその仲間たちがもっと好きになるはずだ。
【開催情報】
安野モヨコのしごと展 オチビサンの世界
期間:2014年8月5日(火)〜8月31日(日)
場所:STITCH TOKYO(丸の内・新丸ビル4階)
営業時間:11時~21時 ※日・祝は20時まで
企画協力:株式会社 コルク/株式会社 グラウンドワークス/株式会社 intheyellow
【問い合わせ先】
STITCH TOKYO
TEL:03-3240-1950