セヴシグ(SEVESKIG)の2025年春夏コレクションが2024年7月5日(金)、国立競技場 大型車駐車場にて発表された。
アンディサイデッド((un)decided)のランウェイ後、レインボーと無数の星が煌めくライティングに目を奪われていると、バンドの歌唱とともに始まった今季のセヴシグ。ビートルズ(Beatles)の楽曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)」を意識した演出だ。
アンディサイデッド同様、今季は「人類の発祥」をテーマに、エチオピアの部族やビートルズのミュージックビデオにインスパイアされたコレクションを展開していく。
特徴的なのは、陽気な曲調の「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のミュージックビデオに登場する絵をモチーフに描いた自由なグラフィック。楽曲の着想源となったジョン・レノンの息子であるジュリアンの絵のように、子どもらしい発想の車や仮面、メガネ、植物などが混在しているセットアップや、ジョン・レノンをイメージした男性を配したTシャツなどが一際存在感を放っていた。
アフリカンカルチャーを反映したディテールも見逃せない。民族衣装をイメージしたチェック柄の巻きスカートに加え、古着のデニムや異素材をパッチワークしたパンツは、アフリカで大きな社会課題となっている“ゴミ問題”を示唆している。
また、ディレクターの長野剛識が得意とするAIを活用したルックも登場。AIが描いた「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」を参考に、グラデーションのレインボーカラーをプリントしたスウェットパンツやMA-1、カーゴパンツがコレクションのムードを体現していた。