『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』では、1作目と同じく『ブレードランナー』や『エイリアン』シリーズといった名作を世に送り出してきた巨匠・リドリー・スコットが再びメガホンを取り、『グラディエーター』の“その後”を描く。アカデミー賞作品賞の受賞作品の続編が製作されるのは、『ゴッドファーザー』の続編『ゴッドファーザー PART II』以来となる。
海を舞台にした戦いは実際にあった
リドリー・スコットは、2000年では不可能だったスリリングなアクションシーン、エフェクトを実現。映画に出てくるシーン、古代の要塞への水中侵攻などは実際に行われていたこと。また、コロセウムに水をはって海戦を設定にしたグラディエーターの戦いも実際にあったのだという。ローマ人はコロセウムに水を引くための水道を作って舞台作り、そして、水にはウツボなど肉食魚が放ったのだという。
舞台となる時代のローマは人種のるつぼ
属州を含めて広大な領土を治めていたローマ帝国。当時のローマはまさに人種のるつぼだった。そのため、キャスティングには、南アフリカ、エジプト、イスラエル、アイルランドなど様々な国の俳優を起用。『グラディエーターII』の時代は、軍人が皇帝になることが多かった時代で、そこで名を挙げた属州出身の軍人皇帝が多く存在した。
規格外のスケールの撮影セット
リドリー・スコットは、最先端技術と古代の職人技を融合させ”古代を再現”。撮影場所には、アリーナ、宮殿、古代ローマ全域を組み立てた。全長約8キロのエリアにローマの印象的な歴史的舞台の数々を再現。さらに大きなコロセウムと、ロムルスとレムスのモチーフで飾られたかなり壮大な街の入り口のアーチを作った。「建築、彫刻、絵画には、本物らしさを出すために、昔ながらの技術を多く使ったという。また、ローマの本物のコロセウムとその周辺でも撮影は行われた。
前作『グラディエーター』では、『ビューティフル・マインド』や『レ・ミゼラブル』のラッセル・クロウが主人公を演じ、主演男優賞を受賞。『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが出演するなど、後に映画界を彩る豪華俳優たちが出演した。
そんな前作のキャスティングもあって注目が集まる『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の主演は、『aftersun/アフターサン』で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その後も『異人たち』など話題作への出演が続くポール・メスカルが務める。
さらに『トレーニング・デイ』、『イコライザー』シリーズのデンゼル・ワシントン、1作目でコモドゥス皇帝(ホアキン・フェニックス)の姉・ルッシラ役を演じ、本作でも同役で続投となるコニー・ニールセン、『クワイエット・プレイス:DAY 1』のジョセフ・クインら、豪華俳優陣が脇を固める。
音楽はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
『グラディエーター』で大きな注目を集めたのが映画史に残るであろう作曲家ハンス・ジマーによる音楽で、古代ローマ帝国、そして物語の壮大なスケールを音で表現した。今回、それを受け継いだのはハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。ハリーは、前作の要素を取り入れ、また、オーケストラを指揮し壮大でパワフルなサウンドを作り上げている。
ローマ帝国が栄華を誇った時代。その時代に存在したグラディエーターとは、古代ローマにおいて見世物として闘技会で戦った剣士。『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』では、前作から25年後のローマ帝国で、時代が巡ってもなお渦巻き続ける様々な陰謀と、抗えぬ運命に翻弄されながら激しい闘いに身を投じる剣闘士・グラディエーターの姿を描く。
ローマを支配する暴君の圧政によって自由を奪われた主人公のルシアスは、グラディエーター(剣闘士)となり、コロセウム(円形闘技場)での闘いに身を投じていく。
復讐、下剋上、愛… 背負いきれぬものを背負いながら、次世代の血がたぎるグラディエーター・バトルが繰り広げられる…果たして、怒りに燃えるルシアスは帝国への復讐を果たすことができるのか?
作品詳細
映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
日本公開日:2024年11月15日(金)
監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・スカルパ
キャラクター創造:デヴィッド・フランゾーニ
ストーリー:ピーター・クレイグ、デヴィッド・スカルパ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、コニー・ニールセン、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャー、リオル・ラズ、デレク・ジャコビ
日本語吹替キャスト:武内駿輔、大塚明夫、山寺宏一、沢海陽子、宮野真守、梶裕貴
配給:東和ピクチャーズ
原題:Gladiator II