映画『赤羽骨子のボディガード』主演のラウールにインタビュー。映画は2024年8月2日(金)に公開される。
映画『赤羽骨子のボディガード』は、丹月正光による同名の漫画を実写映画化する作品。とある事情で命を狙われることになった赤羽骨子(あかばねほねこ)を、彼女の幼馴染である主人公の威吹荒邦(いぶきあらくに)が秘密裏にボディーガードする、究極の“守られ系”学園アクションエンタテインメントだ。
ヒロインを全力で守る主人公のヤンキー高校生・威吹荒邦を演じるのは、Snow Manのメンバーとしてのグループ活動に加え、パリコレクションへの参加や東京ガールズコレクションでのダンスステージなど、ソロとしての活動も盛んなラウール。今回のインタビューでは、映画の撮影秘話や、主人公・荒邦と共通する恋愛観についてなど、たっぷりと話を伺うことができた。
『赤羽骨子のボディガード』で “金髪姿のヤンキー”である主人公・荒邦を演じられました。まずはキャラクターの魅力について教えてください。
本当にピュアの塊で、喜怒哀楽の全てが顔に出るようなキャラクターです。ヤンキーと聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、荒邦は少し抜けている部分があって、可愛さを感じられるのが魅力。好きな相手を守る気持ちがとにかく熱くて、まさに“愛されキャラ”の代表的な要素が詰まっている人物だなと思います。
ラウールさんにも“意外なギャップ”はありますか?
僕も、世間のイメージと自分の中身は結構ギャップがある気がします。モデル業など喋らない仕事も多いので、寡黙なイメージを持たれることが多いですが、実際はかなりおしゃべり。(笑) 意外と明るいんだね!と言ってもらえることが多いです。
荒邦の“ウブすぎる”恋愛模様も本作の見どころでした。ラウールさんは、荒邦のように奥手なタイプですか?それとも、自分から積極的に行くタイプ?
奥手なほうで間違いないと思います。荒邦タイプです。(笑)
(笑)。 理想のタイプはあるんですか?
結構時間を貰っちゃいますけど大丈夫ですか?(笑)
正直「これ!」という理想はないのですが、染めてくれるような人がいいです。僕は“真っ白系”なので、相手に全乗っかりしていきたい。自分の性格的にも、その人に寄せていくことの方が得意かなと思います。
実は、守るより守られたい派…?
今の話の流れで言うと守られたい派っぽいですが、守りたいタイプでもあります。人間的な部分で言うと、割と包容力や理解力はあるほうだと思うので、精神的に安心させてあげられるかなと。ただ、恋愛的な要素は相手に補ってもらいたい。(笑)
では今、ラウールさんが“守りたいもの”はありますか?
そうですね…心のケアが必要な人を守りたいです。エンタメの世界の人は常に賛否両論の中で生きているので、割ときつい瞬間を抱えている人が多いと思うんです。だから、そういう人が近くにいたら、必ずメンタルサポーターになれる働きかけができたらいいなと思います。
それは日々のグループ活動の中でも思っていることですか?
はい。悩みがあった時、自分は割と自己解決できるタイプなのですが、なかなかそうしようと思ってもできない人が大半だと思います。
メンバーの皆も、表では頑張ってますけど、裏にいる時は1人の人間だし、もちろん落ち込むこともあります。「こういう時しんどいよね」「こういうこと言われたらショックだよね」というのは、メンバー同士が1番分かっているので、そこは補い合いたいなと思いますし、自分がしてもらって嬉しかったことは、周りのメンバーや同業の方に返していきたいです。
本作は、映画『ハニーレモンソーダ』以来3年ぶりとなる主演作。役者として新たな発見はありましたか?
今回のような現実離れした世界観の作品は、もしかしたら自分に合っているのかも、と感じました。僕も“現実世界になかなか溶け込めない系アイドル”をやらしてもらってるんで。(笑) メンバーの皆も映画を観て、すごく褒めてくれました。
メンバーの皆さんは具体的にどんな感想を?
「絶対に続編をやってくれ!」って言われました。(笑) 僕もこの作品すごく好きだったのですが、“ヒーロー感”が男の子の心をくすぐるんですよ。メンバーの皆は少年漫画が好きなので、そこが刺さったんじゃないかな。もちろんたくさんの女性に観に行っていただきたい作品でありながら、ぜひ男子にも観てほしいなと思います。
ヒーロー映画ならではのド派手なアクションシーンも印象的でした。
アクションは約1ヶ月の稽古期間がありました。基本的にいろんな活動を同時並行で進めているのですが、この作品の準備期間中は特に体を張っていた気がします。撮影期間中にダンスの大会があったりだとか、1人のステージをやったりだとか…毎日何かしらの練習をしていて、体がボロボロでした。
スケジュールの都合で撮影もテンポよく進んでいったので、常に瞬発力が求められる現場だったかなと思います。でもそれは21歳の若さで乗り切りました。若いことだけが自慢なので。(笑)
ところで、ラウールさんは若干人見知りのイメージがあったのですが、今回の現場はいかがでしたか?
全く人見知りしなかったです。自分は、最初からグイグイ来る感じの人に結構人見知りしてしまうのですが、今回の現場にはそういうタイプの人がいなかった気がする。染島澄彦役の奥平くん(奥平大兼)とかも、「前にも共演したことがあるっけ…?」というくらい、全く気を遣わずに落ち着いて一緒にいられました。
舞台挨拶の様子などを見ても、キャストの皆さんとても仲が良さそうでした。
割と明るいメンバーが集まっていたので、現場でも誰かしらが喋っていましたね。ちょっとした静けさがあったのは、本当に最初の数時間くらいかな。それからはずっと和気あいあいとしていて素敵な空間でした。
3年4組のクラスメイトには、詐欺師、ギャンブラー、忍者、拷問師官など、個性的なキャラが集結していました。ラウールさんの“推しキャラ”はいますか?
個人的に1番好きなのは、モグライダーの芝さんが演じる海代朱雀というキャラクター。イケメン詐欺師という役どころで、女性を次々に口説き落としていくんですけど、それが「一体いつの時代?」というような口説き方で面白いんですよ。完成した映画を観て思わずクスっと笑ってしまいました。
では、もしラウールさんがご自身に肩書をつけるとしたら何でしょう?
ヒロインじゃないですか。(笑) 僕はグループの中でも末っ子ですし、守られ系のイメージがあるのかなと思って。特殊な能力もないし、骨子ポジションで楽したいです。