映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』が2024年12月20日(金)より全国公開。主要キャラクターを演じる岩田剛典と白石麻衣にインタビュー。
中村光の漫画「聖☆おにいさん」は、神の子イエスと、仏の悟りを開いたブッダが地球という下界でバカンスを楽しむ姿を描いた日常ギャグコメディ。Tシャツにデニムというイエスとブッダのカジュアルな恰好や、現代日本の姿にカルチャーショックを受ける様子など、シュールな展開が魅力だ。
そんな「聖☆おにいさん」が、『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』として初の実写映画化。2人が地球を救う大波乱の展開を繰り広げる。
映画公開にあたり、イエスとブッダを取り巻く“Team 天界”メンバーを演じた岩田剛典と白石麻衣にインタビュー。お互いの意外な一面から、30代に入ってからの心境の変化など、たっぷり話を伺った。
岩田剛典…ミカエル役
天使の軍団を率いる天使長。ウェーブのかかった金色の長髪が特徴の大天使。
白石麻衣…弁才天役
音楽や芸術を司る女神。
映画『聖☆おにいさん』での共演以前に、歌番組での共演はあったのでしょうか?
岩田:共演はたくさんあったと思います。でも一緒にひな壇に座るくらいの感じなので、実はあまり面識はなかったんですよ。音楽番組だと、みんなでぞろぞろ楽屋にご挨拶しに行くというのもそんなになくて…多分お会いしたのは本番だけじゃないかな。
でも当時から、白石さんはキラキラしていました。(笑) “不動のセンター”のイメージが強かったし、「華がすごいな~」って、世間一般的な声と同じことを思っていた記憶があります。
白石:とんでもないです…(笑) 私の岩田さんのイメージは、多彩な方。歌番組でキレキレに踊っている姿も、俳優業で活躍されている姿も拝見していたので、きっと何でも色々こなせる方なんだろうな~って、勝手に思っていました。
ちなみに作中ではミカエルと弁才天を演じていらっしゃいましたが、もしもお互いを神様に例えるなら「何神様」のイメージですか?
岩田:そうだな…弁才天もぴったりだけど、やっぱり白石さんは美の女神・ヴィーナスじゃないですか。
白石:恐縮です。岩田さんはアドリブ対応力が神がかっているので、アドリブの神様。頭の回転が本当に早いんです。
『聖☆おにいさん』の共演を経て知った、お互いの意外な部分はありましたか?
岩田:そもそも、“おふざけ満載”の福田監督作品に、白石さんが参加されるのが意外でした。キャスト表を見ている時、思わず監督に「白石さん、やるんすか!?」って聞いちゃいましたもん。いろんなことに挑戦していくチャレンジ精神旺盛な方なんだなと思いましたし、白石さんのパブリックイメージが結構ぶっ壊れる可能性がある作品だと思うので、ファンの人は必見だと思います。
白石:パブリックイメージが壊れるで言うと、出演している方皆さんそうですよ~!
岩田:そっか。(笑) でも僕の場合は、おふざけに引いてしまいファンが減るかもしれません。(笑)
白石さん:いやいや、とんでもない!むしろ私は、想像以上にふざける岩田さんの姿を見て拍手したくなりました。私も見習いたいなって。
“ファン離れを危惧する”ほどのアドリブシーンとは一体…?(笑)
岩田:天使長のミカエルという役を演じたのですが、台本にない踊りとか自作ラップをやったんですよ。詳しくは映画館で観てみてください。
白石:あのシーンは笑いをこらえるのに必死でした。(笑) 現場で緊張はしなかったんですか?
岩田:いや、正直もう朝から具合が悪くなりそうでした。なんか面白いことやらなきゃって、緊張しながら自分でハードル上げてるんですよね。その結果、台本では割と淡々としたキャラクターだったのですが、あんなカオスなことになってしまいました。
主演の松山ケンイチさんは別のインタビューで、「全編を通して岩田くんと白石さんのアドリブシーンが1番衝撃的だった」と語っていらっしゃいましたよ。
岩田:光栄です。(笑) 福田監督の作品に出演するのは3回目なのですが、1回目の映画『新解釈・三國志』では演出通りそのままやる感じ、2回目の映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』では遊びができない真面目なキャラだったんですよ。なので今回、満を持して自由にふざける夢が叶いました。
お互い30代に入られて、これまでと比較して音楽、映画など活動への向き合い方で変わった部分はありますか?
岩田:僕はもう30代半ばに入りますけど、20代の頃と比べると、目標を作らなくなった気がします。ルールを決めすぎないくらいがちょうどいいのかなって。昔は、自分の目標に達するために、これをやらなきゃ、あれをやらなきゃって常に追い詰められていました。やはり同世代に嫉妬するようなこともありましたし、毎日スタンプラリーを集めるみたいな、そういう意識が少しあったかもしれないです。
でも、物事って決めた通りにいかないことの方が多いと気づいてからは、それでがっかりするよりは、自分の目の前のことを1個1個一生懸命にやろうという風に考えが変わって。年齢とともにふっと心が軽くなりましたね。
白石:私も目標は立てないタイプなので、すごく分かります。それこそ20代の頃は、いい意味でモチベーションとなるような目標を決めていたのですが、それが30代に入って少し余裕ができた分、自分のペースを守ってやっていこうという風に変わってきました。グループを卒業してからは自分とより向き合う時間が増えたので、焦らず、自分を大切にしてお仕事させてもらっている状況です。
これから俳優として大切にしていきたいことはありますか?
白石:いただいた役を1つ1つに全力で向き合うというのは今後も変わらないと思うので、 そこは大事にし続けたいです。でも私は結構普通の人なので…あんまりこうしたいみたいな願望とかはなくて。とにかく今という時間を自分なりに頑張る、ベストを尽くすというところを大切にしたいです。
映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』の公開に向け、岩田剛典に動画インタビューも実施。「もしも神様になれるなら…?」「最近大笑いしたことは?」「映画の見どころは?」など、ここだけの質問にたっぷり答えてくれた。“ミカエル風”のコメントも到着しているので、ぜひチェックしてみてほしい。
映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』
公開日:2024年12月20日(金)
監督・脚本:福田雄一
出演:松山ケンイチ、染谷将太、賀来賢人、岩田剛典、白石麻衣、勝地涼、仲野太賀、神木隆之介、山本美月、桜井日奈子、川口春奈、中田青渚、吉柳咲良、田中美久、森日菜美、安斉星来、山田孝之、ムロツヨシ、佐藤二朗、窪田正孝、藤原竜也
〈声優キャスト〉中尾隆聖、緒方恵美、置鮎龍太郎
原作:中村光「聖おにいさん」(講談社「モーニング・ツー」連載)
©中村光/講談社 ©2024 映画「聖☆おにいさん」製作委員会