映画『悪い夏』が、2025年3月20日(木・祝)より全国公開される。主演は北村匠海。
原作は、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人のデビュー小説「悪い夏」。“クズとワルしか出てこない”と話題を呼んだ本作は、真面目に働いていた市役所勤務の公務員・佐々木が、ふとしたきっかけでとんでもない犯罪行為に巻き込まれていく姿を描いたサスペンス・エンターテインメントだ。
育児放棄寸前のシングルマザーや、彼女を揺すり肉体関係を迫る公務員、裏社会の住人、生活保護の不正受給をするドラッグの売人など、まともとは言えない人物が佐々木を取り巻き、破滅へと導いていく。
主演は、「東京リベンジャーズ」シリーズやNetflixドラマ「幽☆遊☆白書」など、数々の話題作に出演する北村匠海。映画『悪い夏』では、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれ転落人生を辿る佐々木を熱演する。
主人公・佐々木守…北村匠海
市役所の生活福祉課に務める。業務の一環でシングルマザーの愛美と出会い、交際に発展するが実は金本らが裏で糸を引くハニートラップだった。公務員として真面目に生きるも、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれていく。
林野愛美…河合優実
育児放棄寸前のシングルマザー。色仕掛けで佐々木を犯罪の道に引きずり込む。
宮田有子…伊藤万理華
佐々木の同僚。異常なほど正義に固執する。
高野洋司…毎熊克哉
佐々木の先輩。愛美を脅迫し、肉体関係を迫る。
梨華…箭内夢菜
愛美の友人。
山田吉男…竹原ピストル
生活保護を不正受給するドラッグの売人。
古川佳澄…木南晴夏
夫に先立たれ、息子と2人で暮らす未亡人。困窮した生活から万引きに手を染め、依存症のようになってしまう。
金本龍也…窪田正孝
裏社会の住人。佐々木を陥れようと裏で糸を引く首謀者。
監督は、『女子高生に殺されたい』や『ビリーバーズ』などを手掛けた城定秀夫。脚本は、『ある男』でで日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した向井康介が担当する。
OKAMOTO'Sの新曲が映画『悪い夏』のイメージソングに起用される。北村匠海がボーカルを務める4人組バンド・DISH//と親交が深いことから映画側がオファーし、タッグが実現した。イメージソングに採用されたのは、すでにOKAMOTO'Sのオリジナルアルバム『4EVER』に収録される楽曲のうちの1つとして完成していた新曲「Cheep Hero」だ。
まるで映画のために書き下ろされたかのように物語とリンクした楽曲となっており、楽曲を手掛けたオカモトショウは、「映画を観てびっくりしました。あれ!?俺、この曲この映画のために書いたっけ!?というくらい、"悪い夏"の世界観に俺たちのCheep Heroの歌詞の内容やサウンドがピッタリハマっていたのです」とコメントを寄せている。
佐々木守は「職場の先輩・高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と同僚の宮田から相談を受け、真相究明の手伝いを頼まれる。気弱な佐々木は、正義感に燃える宮田の頼みを面倒くさいと思いながらも断ることができず、その女性、育児放棄寸前のシングルマザー・愛美のもとを訪ねる。
愛美は高野との関係を否定するが、実は裏社会の住人・金本、その愛人の莉華、手下の山田と共に、ある犯罪計画の片棒を担ごうとしていた。そうとは知らず、徐々に愛美へと惹かれてゆく佐々木。ふとしたきっかけで万引きを繰り返すようになってしまった生活困窮者・佳澄らを巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まろうとしていた……。
【作品詳細】
映画『悪い夏』
公開日:2025年3月20日(木・祝)
監督:城定秀夫
脚本:向井康介
出演:北村匠海、河合優実、伊藤万理華、毎熊克哉、箭内夢菜、竹原ピストル、木南晴夏、窪田正孝
原作:染井為人「悪い夏」(角川文庫/KADOKAWA 刊)
配給:クロックワークス