映画『法廷遊戯』が、2023年11月10日(金)に公開される。主演はKing & Princeの永瀬廉、共演に杉咲花、北村匠海。
原作となった小説『法廷遊戯』は、原作者の五十嵐律人が現役司法修習生時代に執筆した本格法廷ミステリー小説だ。第62回メフィスト賞を満場一致で受賞、さらには「ミステリが読みたい!」2021年版新人賞を受賞するなど、ミステリー界の新星として話題となった。
映画『法廷遊戯』では、セイギ、美鈴、馨といった若者3人を巡る予想のつかない“法廷劇”を通して、法律は何を守り、何を守れなかったのかを描く。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、 人の仮面の裏に隠された真実が暴かれていくノンストップ・トライアングル・ミステリーだ。
物語の題材となるのは、ロースクール生の間で「無辜ゲーム」と呼ばれる模擬裁判ゲーム。「無辜ゲーム」では、クラスで起こった事件の罪を申し立てたい生徒が原告、そして在学中に司法試験に合格した学校イチの秀才である馨が主宰者となり、残りのクラスメイトたちも参加する中、放課後の校舎裏の敷地にて開かれる。
ロースクール卒業後、セイギは弁護士に、馨は大学へ残り法学の研究者と別々の道を歩んでいた。久しぶりに「無辜ゲーム」を開く、と馨に呼び出されたセイギが学校の裏へ向かうと、血にまみれた美鈴が「お願い、私を弁護して」とセイギにすがる衝撃のシーンを皮切りに、弁護士になったセイギ、殺人事件の容疑者となる美鈴、そしてナイフを胸に突き立てられ命を落とす馨と、同級生だった3人が全く違った立場で同じ法廷に引きずり出されていく。
主人公・「セイギ」こと久我清義を演じるのは、King & Princeの永瀬廉。さらに、杉咲花、北村匠海といった豪華キャストが顔をそろえる。
主人公・久我清義(くが・きよよし)…永瀬廉
通称「セイギ」。ロースクールに通い、法曹の道を目指す青年。無事司法試験に合格し、弁護士となった後に馨から「無辜ゲーム」をしようと呼び出され向かうと、血のついたナイフを持った美鈴とすでに息絶えた馨の姿を目にしてしまう。弁護士として美鈴を守ることになったものの一切口を開かないまま無罪の主張を続ける美鈴に、なすすべもなく時間だけが過ぎていってしまう。
織本美鈴…杉咲花
セイギの幼馴染で、法律を学んでいる。普段は冷静だが、法廷では切羽詰まった様子を見せる場面も。「無辜ゲーム」で、馨の死体を前に、ナイフを持ち放心状態に。血に染まったナイフを持った映像が証拠となり、容疑者となる。
結城馨…北村匠海
「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才。卒業後にロースクール時代に流行っていた模擬裁判「無辜ゲーム」をしようとセイギを呼び出すが……。
奈倉哲…柄本明
久我清義、織本美鈴、結城馨が通うロースクールの教授。
釘宮昌治…生瀬勝久
久我清義の過去を知る弁護士。
佐久間悟…筒井道隆
結城馨の父親 。警察官。
沼田大悟…大森南朋
何でも屋。物語の重要な鍵を握る男。
藤方賢二…戸塚純貴
セイギたちが通うロースクールの同級生。他の学生にも敵対心を燃やし、なにかと突っかかる少々気性の激しい性格の持ち主。周りがドン引きの空気も構わず難癖まがいの主張で吠え散らかす場面も。
劇中でセイギにとある写真の入手先を問いただされた際には、「俺さ、明日で大学辞めるから。どうせ卒業したって司法試験なんて受かんねえし。」と自嘲気味に退学を明かしつつ、「お前何でここ(ロースクール)にいんの?」とセイギに投げかける。