それぞれ素敵な関係性ですね。仲良くなったきっかけって覚えていらっしゃいますか?
永瀬:僕と大吾は、今の事務所へ入った日が同じ“同期”。一緒に関西ジュニアとして活動している中で、 僕だけ東京に行くことになったんです。元々グループも同じだった時期もあったのですが、距離が離れてからグンと仲が深まりました。
離れてからなんですね。性格が似てる部分はありますか?
永瀬:似てない!真逆とまではいかないけど、似てはいないです。(笑)でも結構面倒くさがりな部分は似ているかもしれない。そういうところで波長が合うんだと思います。
坂東:僕は、完全に“環境”でしたね。俳優を始めた1番最初に舞台で一緒になって、僕も山岸も初芝居だったのもあって2人で隅っこにいて。彼の家が遠くて毎日下北沢の劇場まで通うのが大変だから、「じゃあうち泊まる?」って声かけて、舞台期間中はずっとうちに泊まりに来てて仲良くなりました。
出会ってすぐ、毎日泊まるってすごいです!
坂東:今考えたらそうですね。(笑)彼は、“0から1を生み出す”ミュージシャンを生業にしていて、その才能へのリスペクトがすごくあります。普段はとても不器用な分、彼の書く歌詞はとんでもなくすごい。あとは、一緒にいて楽なのが大きいです。
前田:僕も長い間、「仮面ライダー」で一緒に時間を過ごしたからですかね~。性格は全然似てませんけど、僕が1人だとしないようなことを一緒にできるから、楽しいんだと思います。
『ふれる。』の劇中では、環境の変化によってちょっとしたズレが生じたり、3人の友情にも影響を与えていきますが…みなさんの場合はどうですか?
坂東:あれ、みんな上京組?
永瀬 :そう!
前田:埼玉!
永瀬:僕は、シンプルに環境の変化に対して気持ちが追いつくのに時間がかかりましたね。慣れていた場所から、急に慣れない先輩がいっぱいいる中に放り込まれるという、1種のストレスは感じていました。
どうやって乗り越えられました?
永瀬:1番は、慣れるための時間です。結局、先輩方はみなさん優しかったので、今まで何とかやってこれました。(笑)気兼ねなく話せる大吾もいたし、本当によかったです。
坂東:北海道に住んでいた僕は、初めて東京に出てきた時に都会のコンクリートジャングルにやられましたね。(笑)空が狭く感じ、自然が少ないことに驚いて、親に「帰りたい帰りたい。もう無理こんなん」って連絡したのを覚えています。1人で行き詰まったときは、代々木公園で昼寝することでリフレッシュしてました。やっぱり自然がないとだめな人間なので、今でも公園の周りにしか住めません。(笑)
前田さんは、芸能界へ入るタイミングが大きな変化でしょうか?
前田:はい、僕は芸能界に入る時に1人暮らしを始めました。埼玉なのでそこまで遠くもないですが、環境が変わってもずっと仲良くしてくれている地元の友達には感謝しています。
最後になりますが、みなさんの“お互いに尊敬できるポイント”を教えてください!
前田 :挑戦していく姿勢です。永瀬さんは自分が納得するまで何回でもチャレンジするし、龍汰くんもアドリブを入れていたりして、自分にはない部分だなと思いましたね。「僕も頑張らないと!」と刺激をもらいました。
永瀬:キャラクターの作り込み方がすごかったです。僕が演じた秋はハキハキ喋るタイプじゃないから、2人がキャラを確立してくれたからこそ、“3人の親友感”もすごくいい雰囲気が出たと思う。僕自身もすんなり芝居に入っていけたので、ありがたかったです。
坂東:2人とも、吐息芝居がとにかくうまい!台詞の間に「あっ!」とか「うっ!」とかのリアクションをぴったりはめてくるんですよ。僕は全然うまくできなかったけど、2人は当たり前のようにできていて、尊敬しました。特に、秋の自然なリアクションには『ふれる。』の空気を作ってもらったな~と感じています。
【作品詳細】
オリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』
公開日:2024年10月4日(金)
声の出演:
永瀬廉 坂東龍汰 前田拳太郎
白石晴香 石見舞菜香
皆川猿時 津田健次郎
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
音楽:横山 克 TeddyLoid 監督助手:森山博幸
プロップデザイン:髙田 晃
美術設定:塩澤良憲 榊枝利行(アートチーム・コンボイ)
美術監督:小柏弥生
色彩設計:中島和子
撮影監督:佐久間悠也
CGディレクター:渡邉啓太(サブリメイション)
編集:西山 茂
音響監督:明田川仁
制作:CloverWorks
主題歌:YOASOBI「モノトーン」
(Echoes / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)
配給:東宝 アニプレックス
製作幹事:アニプレックス STORY inc.
製作:「ふれる。」製作委員会