企画展「知っておきたい 三重県の江戸絵画」が、三重県立美術館にて、2024年10月12日(土)から12月1日(日)まで開催される。
企画展「知っておきたい 三重県の江戸絵画」は、江戸時代の三重を代表する3人の画家、曾我蕭白(そが しょうはく)、月僊(げっせん)、増山雪斎(ましやま せっさい)を紹介する展覧会だ。三重県立美術館が所蔵する蕭白と月僊の作品に、国内随一の雪斎コレクションを加えて展示する。
「奇想の絵師」として近年注目を集める曾我蕭白は、全国を遊歴するなか、三重にも何度か滞在して作品を残している。また、伝統的な流派には属さず、独自の表現を追い求める一方、伝統的な水墨技法や画壇にも通じていた。本展では、《林和靖図屛風》や《松鷹図(旧永島家襖絵)》といった作品を目にすることができる。
画僧の月僊は、絵を売って寺の再興や貧民救済に取り組んだ人物として、地元では敬意を払われてきた。京都や江戸で修行を行うかたわら絵を学んだ月僊は、中国の影響を受けた流行の絵画を学習し、独自の画風を確立した。会場では、《十六羅漢図》や《鼠と唐辛子図》などを展示する。
藩主であった増山雪斎は、教育に力を入れるとともに、自らも詩書画を行い、とりわけ画家として名高い。絵を描く技術については基本的に独学であり、中国文化や昆虫といった自らが好むものを自由に描いた。本展では、《老松梟鳥図》や《黄蜀葵に翡翠図》などを紹介するほか、長らく行方不明となっていた雪斎の肖像画、文煕筆《増山雪斎像》を89年ぶりに公開する。
企画展「知っておきたい 三重県の江戸絵画」
会期:2024年10月12日(土)〜12月1日(日)
会場:三重県立美術館 企画展示室第1室〜第3室
住所:三重県津市大谷町11
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
観覧料:一般 700円(600円)、学生 500円(400円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※上記料金で2階常設展示室「美術館のコレクション」も観覧可
※障害者手帳など(アプリ含む)の所持者が観覧する場合、付添者1名も観覧無料
※毎月第3日曜の「家庭の日」(10月20日、11月17日)は団体割引料金で観覧可
【問い合わせ先】
三重県立美術館
TEL:059-227-2100