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ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表

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ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会「Dance Floor as Study Room—したたかにたゆたう」が、山口情報芸術センター(YCAM)にて、2024年11月30日(土)から2025年3月15日(土)まで開催される。

過去から現代にまで連なる人種差別やジェンダーの問題に目を向ける

展覧会「Dancing Floor as Study Room したたかにたゆたう」のための新作制作の様子
展覧会「Dancing Floor as Study Room したたかにたゆたう」のための新作制作の様子

オランダの現代美術を代表するアーティストのひとり、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ。1962年に生まれたファン・オルデンボルフは、人種差別、ジェンダー、歴史、植民地主義など、権力にまつわる問題に対峙する映像作品やインスタレーションを発表してきた。また、人々と協働しつつシナリオや設定を作り上げる映像制作を、さまざまな形態の作品を作りだす基盤として探求している点も特徴だ。

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 《彼女たちの》 2022年
東京都現代美術館 写真:アーティスト提供
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 《彼女たちの》 2022年
東京都現代美術館 写真:アーティスト提供

ファン・オルデンボルフが近年取り組んでいるのが、日本、オランダ、そしてインドネシアにゆかりのあるアーティストのリサーチだ。展覧会「Dance Floor as Study Room—したたかにたゆたう」では、このリサーチから生まれた新作やこれまでにファン・オルデンボルフが手がけた作品に加えて、会場をダンスフロアに見立てたインスタレーションを展開する。

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 《指示》 2019年
写真:アーティスト提供
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 《指示》 2019年
写真:アーティスト提供

新作で目を向けるのが、女優・映画監督の田中絹代や作家の林芙美子、ベブ・ファイクなど、1930〜50年代にかけて日本、オランダ、インドネシアで活躍した女性たち。当時のインドネシアは、オランダと日本の植民地支配のもとにあり、政治や生活環境が大きく変化した時代であった。同作では、抑圧的な体制下における個人の闘争に着目し、女性たちの共通点、現代にまで連なる人種差別やジェンダーの問題を浮かびあがらせる。

展覧会概要

展覧会「Dance Floor as Study Room—したたかにたゆたう」
会期:2024年11月30日(土)~2025年3月15日(土)
会場:山口情報芸術センター スタジオA
住所:山口県山口市中園町7-7
開館時間:10:00~19:00
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日に休館)、12月29日(日)〜1月3日(金)、2月26日(水)~3月6日(木)
入場料:無料
※イベント開催時には作品の観覧不可

【問い合わせ先】
山口情報芸術センター
TEL:083-901-2222

Photos(3枚)

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表|写真1 ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表|写真2 ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表|写真3

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ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表|写真1 ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表|写真2 ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会が山口で、ジェンダー・植民地問題に着目した新作を発表|写真3

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