帝国劇場や出光美術館の再整備を含む「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」を推進へ。2025年度から2030年度までを予定している工事を経て、現国際ビル・帝劇ビルが装い新たに生まれ変わる。
「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」では、東京・有楽町エリアに位置する国際ビル・帝劇ビルを建て替え、演劇や美術の文化拠点としての機能を強化する。
2025年2月をもって休館となる帝国劇場は、ロビーホワイエの社交場的機能を強化。また、あらゆる人々が快適に観劇を楽しめるよう、空間を整備すると同時に新たな取組も実施していくことで、観劇の裾野を広げていく。
現帝劇ビル内9階に位置する出光美術館は、リニューアル後も1966年の開館以来育まれた“出光美術館らしさ”は継承しつつも、展示公開エリアをより一層拡充。東洋・日本古美術の魅力や独自性を国内外に発信していく。また、教育普及をはじめ、文化発信に関する様々なプログラムを開催し、他のサービスとセットで楽しめるサービスも拡充していくことで、より充実した芸術体験を提供する。
また、皇居外苑に面した低層部の屋上には、一般開放される屋外テラスを整備。皇居外苑を望む視界の開けた屋外空間となる見通しで、自然と調和した緑あふれる空間作りを目指す。
なお、低層部には劇場、美術館に加え、食やショッピングを楽しめる商業施設をオープン。観劇や美術鑑賞に訪れた人はもちろん、丸の内・有楽町エリアに訪れた人々が飲食やショッピングを楽しめる、賑わいあふれる施設となる予定だ。
さらに、地下で東京メトロ有楽町線「有楽町駅」・都営三田線「日比谷駅」と接続している構造を生かし、より利用しやすい動線を整備。また、JR「有楽町駅」とも接続する「東西地下通路」を新たに整備し、大手町・丸の内・有楽町の各エリアを繋ぐ地下歩行者ネットワークが、より一層便利になる。今後歩行者空間化される予定の東京高速道路(KK線)とのアクセスも向上し、都心部・臨海地域地下鉄との乗換もより一層スムーズになる見通しだ。
【詳細】
(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)
工事期間:2025年度~2030年度
計画地:東京都千代田区丸の内3-1-1
敷地面積合計:約9,900平方メートル
延床面積:約176,000平方メートル
階数・高さ:地上29階、地下4階/約155m
フロア構成:
・6階~29階 オフィス
・低層階 出光美術館、帝国劇場、商業ゾーン
・地下 駐車場