東京・丸の内にある「帝国劇場」が2025年2月をもって一時休館。「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」を経て、リニューアルする。
1911年に日本初の本格的な西洋式大劇場として、東京・皇居前に誕生した初代帝国劇場。1966年には現在の2代目帝国劇場が開場し、『屋根の上のヴァイオリン弾き』『王様と私』『ラ・マンチャの男』『マイ・フェア・レディ』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』といったミュージカルをはじめ、歌舞伎から大衆演劇まで幅広いジャンルの作品を上演し、演劇・ミュージカルの聖地として多くの人々を魅了してきた。
また、近年では『千と千尋の神隠し』や『エリザベート』などの話題作を数多く届け、2023年には人気コミックを原作とした『キングダム』『SPY×FAMILY』も上演された。
そんな帝国劇場が、帝劇ビルの閉館及び建替えに伴い、2025年2月を目途に一時休館することに。一時休館を終えた後は、帝劇ビルに隣接する国際ビルと共同して一体的に建替えられたビルにおいて、新たな帝国劇場として再開予定となっている。
リニューアル後の新帝国劇場では、ロビーホワイエの社交場的機能を強化し、人々の交流をより活発に促進していく。また、あらゆる人々が快適に観劇を楽しめるように空間整備や取組を整備することで、観劇の裾野を広げていく狙いだ。
なお、休館前の2024-25年のクロージング ラインナップとして、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』や舞台『千と千尋の神隠し』、『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』、『Act ONE』、『Endless SHOCK』、『モーツァルト!』、『DREAM BOYS』などが上演された。
さらに、2024年12月から2025年2月にかけてはミュージカル『レ・ミゼラブル』を上演し、2025年2月にはコンサート『THE BEST New HISTORY COMING』を開催。これまで帝国劇場を彩ってきたキャストが登場し、休館前の集大成となる公演を行う。
また、銀座三越では、帝国劇場の歴史を振り返る展覧会「帝国劇場展〜ザ ワールド オブ インペリアル シアター(THE WORLD OF IMPERIAL THEATRE)〜」を、2025年3月29日(土)から4月27日(日)まで開催。劇場の歴史を振り返るパネルや映像展示を用意する他、実際に使用されていた看板や座席を使ったフォトスポットなども登場予定だ。さらに、オリジナルグッズも販売される。
【詳細】
「帝国劇場」一時休館
時期:2025年2月
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1
■(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)
工事期間:2025年度~2030年度
計画地:東京都千代田区丸の内3-1-1
敷地面積合計:約9,900平方メートル
延床面積:約176,000平方メートル
階数・高さ:地上29階、地下4階/約155m