日本最大のポップカルチャー発信拠点を目指す大規模複合施設「ところざわサクラタウン」が2020年に開業。8月から10月までの期間でプレオープンとなり、11月6日(金)にグランドオープンする。
「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAと埼玉県所沢市の共同プロジェクトである「クール ジャパン フォレスト(COOL JAPAN FOREST) 構想」の核を担う大型複合施設。施設内には、KADOKAWAが運営するイベントスペース、ホテル、ショップ&レストラン、ダ・ヴィンチストア、書籍製造・物流工場、新オフィスなどを構える。
また、角川文化振興財団による、図書館と美術館と博物館の機能を一体化させた文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」も誕生する。
※クール ジャパン フォレスト 構想とは―?
「クール ジャパン フォレスト 構想」は、KADOKAWAと所沢市の共同プロジェクトであり、みどり・文化・産業が調和した、誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」地域づくりを進める構想。双方が協力し、文化事業や企業誘致、統一的な空間演出など、産官共同で事業を展開していく。
「角川武蔵野ミュージアム」は、美術館と博物館、図書館としての機能を網羅する、前人未踏のプロジェクト。リアルとバーチャルを行き来する複合文化ミュージアムだ。
「角川武蔵野ミュージアム」の象徴となるのは、高さ8メートルの巨大本棚に囲まれる空間「本棚劇場」。そこに収められているのは、KADOKAWA刊行物、角川源義文庫、山本健吉文庫、竹内理三文庫、外間守善文庫、山田風太郎文庫のほか、個人蔵書の書物約3万冊だ。その圧巻の風景は、本好きならずとも心打たれることだろう。
「本棚劇場」では、定期的に「本と遊び、本と交わる」をコンセプトとしたプロジェクションマッピングを上映。行くたび違う楽しみに出会えるのも嬉しい。
EJとは、“Entertainment Japan”の意味。それを名に冠す「EJアニメミュージアム」は、日本が誇るアニメを文化として捉えて、独自の切り口で紹介する場となる。原作、スタジオ、キャスト、スタッフなど多くの創造性をもとに制作されたアニメを、作品を取り巻くエンターテイメント全体とともに紹介する。
オープン時は、Newtypeが取り上げてきたさまざまなアニメーションを振り返る特別展「Newtype35周年 アニメ・クロニクル」を開催する。
「角川武蔵野ミュージアム」には、そのほか、1階にマンガ・ラノベ図書館とグランドギャラリー、2階にメインエントランスホールとミュージアムショップ&カフェ、そして「本棚劇場」のある4階と5階には、武蔵野回廊、エディットタウン、ワークショップルーム、レクチャールーム、アートギャラリー2、ブックスペース、レストランなどが設けられる。
「ダ・ヴィンチストア」は、「発見と連想」をコンセプトにした、約4万冊がそろう体験型書店。店内には、KADOKAWAの書籍が並ぶのはもちろん、独自のテーマで陳列する書棚「発見×連想ギャラリー」や、角川武蔵野ミュージアムの館長・松岡正剛プロデュースによる「エディットタウン・キューブ(EDIT TOWN QUBE)」といったコーナーを設ける。「発見×連想ギャラリー」には、24名の作家や著名人にフォーカスした「作家選書棚」も設置される。
「ダ・ヴィンチストア」は、KADOKAWAが各地で展開しているグッズ販売スペース「グッズステーション」の旗艦店としても機能。成田アニメデッキと九州アニメデッキとの商品連動で、他の店舗では手に入らないようなグッズも展開していく。その他、施設のイベントにからんだ商品も販売する。
ショップ&レストランでは、ダ・ヴィンチストアを含めて11店舗が出店。オリジナルのクラフトビールも提供する、武蔵野うどんの人気店「手打ちうどん さわいち&サクラブルワリー」のほか、タリーズコーヒー(TULLY'S COFFEE)、和カフェ「武蔵利休」などが軒を連ね、友人や家族などと、その日の気分に合わせてお店を選ぶことができる。
新形態のJOYSOUND直営店「ニカケルサン」では、カラオケとネットカフェをはじめとし、「ところざわサクラタウン」内でのイベントと連動したイベントを実施していく。