平野啓一郎の人気小説「ある男」がミュージカル化。世界初演が2025年8月から東京建物ブリリアホール(Brillia HALL)にて上演され、広島、愛知、福岡、大阪にてツアー公演を行う。浦井健治、小池徹平が出演。
新作ミュージカル『ある男』の原作小説「ある男」は、「私とは何か?」という問いを出発点に生み出された長編作品。弁護士が、“ある男”の真実に迫っていく中で、改めて「自分」を問い直す様を描く、濃密なヒューマンドラマでありミステリーだ。“普通”の幸せを求め続けた男と、“普通”の幸せを生きているフリをしながら、自分とは何か、もがきながら生きる男の姿を通じて、「自分」という存在の根源と意義への問いを投げかける。なお、2022年には妻夫木聡主演で実写映画化もされている。
オリジナルミュージカル『ある男』では、音楽をジェイソン・ハウランドが担当。『ビューティフルーキャロル・キング・ミュージカルー』でグラミー賞を受賞し、ブロードウェイミュージカル『若草物語』や『ザ・グレート・ギャツビー』、『生きる』などの作品において音楽を担当してきたジェイソン・ハウランドが、外面的なミステリーと内面的な葛藤を同時に解き明かしていくストーリーラインに寄り添い、人間の様々な感情を描いた歌で作品世界を彩る。
脚本・演出を手掛けるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』で第48回菊田一夫演劇賞を受賞した瀬戸山美咲。「生きづらさを抱える人たちにそっと寄り添えるような作品にしたい」とコメントを寄せており、“肩書や人種、国籍など、色々なものを剥ぎ取って本質を見つめた時、残るものは何か”“自分とは何者なのか”に迫る「心の旅」を繊細に表現していく。
メインキャストには、『デスノート THE MUSICAL』においてジェイソン・ハウランドとタッグを組んだことのある浦井健治や小池徹平が名を連ねる。また、同じく『デスノート THE MUSICAL』にも出演していた濱田めぐみをはじめ、ソニン、上原理生、上川一哉、知念里奈、鹿賀丈史といった面々が集結し、緻密な物語を構築していく。
城戸章良…浦井健治
「ある男」に関する相談を受け、真実を追う。
ある男・X…小池徹平
後藤美涼…濱田めぐみ
谷口里枝…ソニン
宮﨑在住で、愛する夫を仕事中に起きた不慮の事故で失ってしまうが、夫の兄から遺影に写る人物が夫とは異なる全くの別人であったということを知らされる。
谷口恭一…上原理生
谷口大祐…上川一哉
城戸香織…知念里奈
小見浦憲男/小菅…鹿賀丈史 ※1人2役
「仮に、Xさんと呼ぶことにします」
弁護士の城戸章良は、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。谷口里枝は、愛する夫を仕事中に起きた不慮の事故で失ってしまう。しかし、夫の兄から知らされたのは、遺影に写る愛した人が全くの別人だということだった。戸籍で示されるはずの個人の証明。人は何をもって「個人」として存在するのか。真実を追う中で城戸もまた自身の葛藤と向き合うこととなる。自分の価値とは何なのか、自分の生きる道は、自分で選ぶことができるのかーー。
【詳細】
ミュージカル『ある男』
音楽:ジェイソン・ハウランド
脚本・演出:瀬戸山美咲
歌詞:高橋知伽江
出演:浦井健治、小池徹平、濱田めぐみ、ソニン、上原理生、上川一哉、知念里奈、鹿賀丈史、碓井菜央、宮河愛一郎、青山瑠里、上條駿、工藤広夢、小島亜莉沙、咲良、俵和也、増山航平、安福毅
■公演詳細
・東京公演
上演期間:2025年8月
場所:東京建物ブリリアホール
住所:東京都豊島区東池袋1-19-1
※広島、愛知、福岡、大阪にてツアー公演を実施。