エルメス(HERMÈS)は、2015年4月24日(金)から7月5日(日)まで、銀座メゾンエルメス フォーラムにて「線」を考察する展覧会「線を聴く」展を開催する。
《seventeen lines》2013 Installation view at Culture Convenience Club / Head Office Photo: 早川宏一
同時期に、東京の森美術館で開催される「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」に呼応する形で開催される本展。美術の中でも、重要なテーマとして取り上げられてきた「線」の表現に着目し、ドローイングや書道、抽象絵画など、様々な造形芸術を「線」という視点から取り上げている。
大きく分けて4つの視座から「線」を紐解く本展。自然の中に見出された線や、日常生活の中で紡がれる線、結ばれる線など、それぞれ違った角度から捉えられた線は、一言では表現しきれない多様性をはらんでいる。
《庭園迷路》 2009 タイプCプリント 26 x 34 cm
それらの多岐にわたる線との向き合い方は、芸術家が各々見出してきたからこそ生まれている。だまし絵のような手法で、自然を描き出すシュ・ビンや、25年もの間、一貫して線を描いてきた鯨津朝子、文房具を用いた作品が特徴のイグナシオ・ウリアルテなど、それぞれが魅せられた、芸術のあり方が本展の深みを生み出す。
一見、抽象的で捉えにくいテーマに思えるが、だからこそ、誰もが幾度となく影響を受けている「線」の力を体感できる本展に、ぜひ足を運んでみては。
【展覧会概要】
「線を聴く」展
会期:2015年4月24日(金)〜7月5日(日)
時間:
月曜〜土曜 11:00〜20:00(最終入場 19:30)
日曜 11:00〜19:00(最終入場 18:30)
※会期中無休
料金:無料
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1