映画『リザとキツネと恋する死者たち』が2015年12月19日(土)より、新宿シネマカリテ他にて全国順次公開される。
第35回ポルト国際映画祭でグランプリ、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で審査員と観客賞を受賞した本作。監督のウッイ・メーサーロシュ・カーロイが、来日の際に知ったという、那須に伝わる九尾の狐伝説をモチーフに、恋した相手が次々と殺されるという不思議な事件を描いた。
日本の伝説に着想を得ているということもあり、劇中ではヘンテコな昭和歌謡が登場する。これは元々日本の音楽が大好きで、歌謡曲からルパン三世のリミックスまで常にスマートフォンで持ち歩くほどの監督が、現地の作曲家と作り上げた全編オリジナル曲だ。クセになる昭和歌謡のリズムに乗せて描かれる、奇妙な殺人事件とリザの恋の行方にハラハラする大人のおとぎ話をぜひ劇場で体感してみて。
■ストーリー
1970年代のブダペスト。日本大使未亡人の看護人として住み込みで働くリザの心のよりどころは、日本の恋愛小説と、リザにしか見えないユーレイの日本人歌手、トミー谷。彼の軽妙な歌声が孤独な毎日を忘れさせてくれていたが、30歳の誕生日、恋愛小説にあるような甘い恋に出会うべく、リザは意を決し、未亡人に2時間だけ外出許可をもらう。だが、その間に未亡人が何者かに殺害されてしまう。悲しみにくれるリザの周辺で、次々と起こる奇怪な殺人事件。彼女が恋した人は“死者”となり、そこにはキツネの影が…。そんななか下宿人を装って刑事ゾルタンがリザと同居を始め、捜査するが、リザに殺人の気配はみじんもない。いったい誰が真犯人なのか…?
【詳細】
映画『リザとキツネと恋する死者たち』
英題:『Liza, The Fox-Fairy』
公開日:2015年12月19日(土)より新宿シネマカリテ他にて全国順次公開
監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
音楽:アンブルシュ・デヴィシュハージ
出演:モーニカ・ヴァルシャイ、デヴィッド・サクライ
2014年/ハンガリー/98分/日本語字幕 川喜多綾子
配給:33 BLOCKS(サンサンブロックス)