ヒスイ(HISUI)の2016年秋冬コレクションは、「透き間」をインスピレーション源にしたワードローブを展開。時に服と体のゆとりとなり、時に美しいシルエットとなるその“空間”をより実感できるようなビジュアルが紡ぎ出された。
3つのアイディアソースを用い、洋服のデザインを構築したヒスイ。胸元の朱が目を引くドレスは、マンハッタンにあるビルの摩天楼の“透き間”から見える夕日をイメージしたもの。夕日を表す生地は、キラリと光るフィラメントの糸や、フェイクファーなどを散りばめた多色使いのオリジナルラッセルレースだ。太陽をイメージした部分は、穴になっており、「あなた自身が太陽だ」というメッセージをも込めたのだろうか。
雲の“透き間”からの光に着想を得たアイテムは、レイヤードの飾り付きツーピース。ベージュをベースにしたマットなデザインの洋服に、繊細なシフォンに細かい斜めのフロッキー加工を施した飾り布をつけた。
鹿革にニードルパンチで柄を生み出したものは、地割れの“透き間”を表現したもの。ブランドらしく、リバーシブルの着こなしができるアイテムで、裏を着ると落ち着いた色合いの柄が楽しめる。また、トレンチ風のコートも同様にリバーシブルで、1アイテムを色々な方法で楽しむことができる。