映画『ハイジ アルプスの物語』が、2017年8月26日(土)にYEBISU GARDEN CINEMAほか全国の劇場で公開される。
これまでに世界で約60もの言語に翻訳され、5,000万部以上が発行されている児童文学「アルプスの少女ハイジ」。そんなハイジを生んだ国スイスが、21世紀版ハイジとして新たに製作したのが本作だ。
ハイジに扮するのは、500人の候補の中から選ばれたアヌーク・シュテフェン。モデル経験はありながらも、カメラの前で演技をするのは本作が初にもかかわらず、愛くるしいハイジをのびのびと演じている。⼭⽺飼いの少年・ペーターには「顔がそっくり」と⾔われたことからオーディションに応募し、⾒事役をつかんだ新星のクイリン・アグリッピ。また、⾜が悪く孤独を抱えるお嬢様クララには⼦役として活躍するイザベル・オットマンが抜擢された。そしてアルムおんじ役を『ヒトラー 〜最期の12日間〜』の名優ブルーノ・ガンツが務める。
監督のアラン・グスポーナーは、「ハイジの物語は子供のころに3作品を観た。70年代のテレビ版、50年代のモノクロ版、それに日本のアニメ版だ。どれもお気に入りだったよ。監督のオファーを受けてまず僕はヨハンナ・シュピリの小説を再読したところ、いろんな問題が詰め込まれたすごくパワーのある社会派ドラマに、すごく引き込まれたんだ。作品の根底には“抑圧からの解放”と“自分の居場所を見つける”というテーマがあることに気付いた。これにはワクワクさせられるし、いつの時代にも通じるとても根源的なテーマだ」と本作についての思いを語っている。
公開された予告編には「ハイジ」と⾔えばまっさきに思い浮かべる名シーンが沢⼭盛り込まれている。アルプスの雄⼤な⾃然に包まれ無邪気に遊ぶハイジとペーター、⼲し草のベッドでおやすみしたり、とろけるチーズをパンにのせて頬張ったり…そして、フランクフルトでのクララとの出会い。ハイジファンの記憶に残る珠⽟の名場⾯が、鮮やかによみがえる。
そして、日本語吹き替え版キャストが発表。ハイジ役を『夜は短し歩けよ乙女』の花澤香菜、がんこだけど優しいアルムおんじ役を『名探偵コナン』の目暮警部でおなじみの茶風林、車いすの令嬢クララ役を『聲の形』の早見沙織が担当する。また、厳格なクララの教育係ロッテンマイヤー役に本田貴子、ヤギ飼いのペーター役に笹島かほるなど個性ある実力派声優らが参加する。吹替え版の演出は、ベテラン声優である千葉繁が務める。
日本でもアニメーション化され、“子供に見せたい名作アニメ”として、真っ先にその名があがるハイジ。なぜ学ぶことが必要なのか、なぜ人を思いやることが大切なのか。大人の心にも響くメッセージをまぶしい笑顔で教えてくれるハイジの物語が、時を超えてスクリーンにやってくる。
お馴染みのキャラクターたちが勢ぞろいする特別動画では、撮影風景や本編映像を交えながら、キャラクター面々が揃って本作の裏側を語る。ハイジ役のアヌークは、アルプスの⼤⾃然の中での撮影を⼼から楽しみ、カメラの存在を忘れるほどハイジに成りきったという。また、アルムおんじ役のブルーノ・ガンツをはじめ、教育係のロッテンマイヤーさん、ゼーゼマンとクララのおばあさまを演じたキャストらがそれぞれ想いを話している。
映画『ハイジ アルプスの物語』
公開時期:2017年8月26日(土)
出演:アヌーク・シュテフェン、ブルーノ・ガンツ、イザベル・オットマン
監督:アラン・グスポーナー
原作:「アルプスの少女ハイジ」(講談社青い鳥文庫)
原題:HEIDI
【ストーリー】
アルプスの山の大自然に囲まれ、ガンコだけれど優しい祖父と楽しく暮らしていたハイジ。ところがある日、大富豪のお嬢様のクララの話し相手として、フランクフルトの都会へ連れていかれることに。足が悪く車いす生活を送っていたクララは、明るく素直なハイジに励まされ元気を取り戻していく。ハイジとクララは固い友情で結ばれるが、ハイジは日に日におんじの待つアルプスの山が恋しくなってしかたないのだった...。
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