映画『累-かさね-』が、2018年9月7日(金)に全国の劇場で公開される。
原作は、11巻発売時点で累計発行部数180万部突破、イブニング新人賞出身の新しき才能・松浦だるまによる同名の人気コミック。
“美醜をめぐる人間の業”という究極の命題を描き出した同作は、息もつかせない展開にファンが急増。成功を手にしたように思えた矢先、彼女たちの意思と反して、転がるように堕ちていく人間模様に注目が集まっている。
幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累。今は亡き伝説の女優・淵透世を母に持ち、母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。それは、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていたー。ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田が現れる。累は羽生田の紹介で、圧倒的な“美”を持つ女・ニナと出会う。二ナはその美しい容姿に恵まれながらも、ある秘密を抱え、舞台女優として花開かずにいた。母ゆずりの“天才的な演技力”を持つ累と“恵まれた美しさ”を持つニナ。運命に導かれるように出会い、“美貌”と“才能”という、お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。累の“演技力”とニナの“美しさ”。どちらも兼ね備えた“完璧な女優”丹沢ニナは、一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合が手掛ける大作舞台への主演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく。
本作の映像化にあたり、口紅の力で“キス”をした相手と<顔が入れ替わる>という設定を踏まえ、土屋&芳根は、1人2役(累&ニナ)=2人1役に挑戦。初共演の二人が、累&ニナという二人の人物をそれぞれ演じ分ける。
伝説の女優と呼ばれた淵透世の娘。天才的な演技力を持って生まれながらも、自らの醜い容貌に強いコンプレックスを感じて生きており、その見た目故に舞台に立てない劣等感を抱えている。
芳根京子は、自らの顔が醜いと恨み続ける累と、累の顔をしたニナに挑戦。2016年の「べっぴんさん」でヒロインに抜擢された彼女が、累の容貌に近づくべく、その愛らしい顔立ちからは想像もつかない強烈な特殊メイクを施すという。
美貌を持つにも関わらず、演技に伸び悩む舞台女優。口紅の秘密を知り、累の絶対的な演技力を手に入れ、名声を得ようと画策。累と入れ替わることを受け入れる。
土屋太鳳が演じるのは、この丹沢ニナと、ニナの顔をした累(かさね)。NHK連続テレビ小説「まれ」のヒロインを務めて一躍脚光を浴びた彼女が、イメージを覆す新たなヒロインへと変貌を遂げる。
ニナと累の二人に愛され、二人の対立を生むきっかけとなる新進気鋭の演出家・烏合零太を演じるのは、関ジャニ∞のメンバーとしてマルチな活躍を見せ、映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』では主演も務めた横山裕。累の母で、その美貌と演技力から「伝説の女優」の名をほしいままにしていた淵透世を、宝塚歌劇団の娘役トップスターで一時代を築き、退団後も舞台・映画で活躍、映画『ママレード・ボーイ』にも出演する檀れいが務める。また、淵透世の過去と口紅の秘密を知る元演出家で、累とニナに顔の交換を提案して2人の人生を大きく変えていく羽生田釿互を、『沈黙―サイレンスー』にも出演している実力派俳優、浅野忠信が演じる。
映画化にあたり、メガホンを取るのは、映画『キサラギ』、「ストロベリーナイト」シリーズなど、細やかな人間描写を得意とする佐藤祐市。脚本は、ドラマ「僕のヤバイ妻」や「ストロベリーナイト」、映画『LIARGAME The final stage』などを手がけてきた黒岩勉が務める。
主題歌は、Aimer(エメ)が書き下ろした楽曲「Black Bird」。主人公の心の叫びを儚くも力強く表現した、映画の世界観にぴったりの楽曲となっている。
映画『累-かさね-』
公開時期:2018年9月7日(金)
主演:土屋太鳳、芳根京子、横山 裕、筒井真理子、生田智子、村井國夫、檀 れい、浅野忠信
監督:佐藤祐市
脚本:黒岩勉
原作:「累-かさね-」(講談社「イブニング」連載中)©松浦だるま/講談社