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リバース・プロジェクト伊勢谷友介と藤元明×コーチのコラボで生まれたリサイクルの新しいカタチ

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リバース・プロジェクト伊勢谷友介と藤元明×コーチのコラボで生まれたリサイクルの新しいカタチ | 写真

コーチ・ジャパンと、俳優で映画監督でもある伊勢谷友介が代表を務めるリバース・プロジェクトがエクスクルーシブなコラボレーションを実現。現在、イベント「COACH × REBIRTH PROJECT reimagine.reinvent.renew」が東京・青山のスパイラルホールで開催されている。

このプロジェクトでは、コーチの工房から出る廃材や未使用のレザーや金具を再利用し、新しいリサイクルシンボルの提案として、「torus knot(トーラス ノット)」と名付けられたオブジェとレザースツール、ベンチが制作された。

伊勢谷の大学時代からの友人であり、リバース・プロジェクトのメンバーであるアーティストの藤元明はプロジェクトのきっかけについてこう語る。「コーチ・ジャパンさんにリバース・プロジェクトの活動全体を評価していただいて、何か一緒にやりましょうという話をいただきました。何かを作ろうとして始まったわけではないのですが、そんな大きい枠組みのなかで、作品としてニュートラルな状態というかジェネラルな状態の提案をしたいと思ったのです」

リバース・プロジェクト伊勢谷友介と藤元明×コーチのコラボで生まれたリサイクルの新しいカタチ | 写真

1年がかりで実現したこのプロジェクトを始めるにあたり、ふたりはNYのコーチ社まで足を運び、コーチのエグゼクティブ・クリエティブ・ディレクターであるリード・クラッコフと話し合ったり、コーチの歴史を学んだりした。そして、2010年に21_21 DESIGN SIGHTで発表した"新しいリサイクルマークの提案"というコンセプトを、さらに進化させた形で提案したいという考えに至ったのだという。現在使われているリサイクルマークは1969年に誕生したもの。「企業のロゴのように社会に合わせて変わっていってもいいし、(リサイクルの)概念そのものも進化していいんじゃないかと思ったのです(藤元)」

その新しいリサイクルマークのモチーフとして選ばれたのは、作品の名前でもある"トーラス ノット"という形。これは7つの同じ形が繋ぎ合わさって螺旋で構成される円環構造のこと。藤元の言葉を借りると"結び目(ノット)になる輪(トーラス)"という意味で、会場の黒板にはこのトーラス ノットが数式でも表現されている。

このトーラス ノットを3Dデータ化し形にしたのが「数式が三次元的にプリントアウトされた、ニュートラルな存在」(藤元)。それをコーチ社で使われなくなった革を使って、人の手で縫製して包み込んだものが作品「トーラス ノット」だ。伊勢谷は、この作品こそが今回のプロジェクトのコンセプトそのものだと語る。「私たち人間が到達できない大いなる循環というものを、トーラス ノットというパーフェクトなものを用いることで表現しています。僕らはなかなかパーフェクトな循環の中に戻れない。その完全な形の上に、大事に大事に人の手で(革を)パッキングしていったのです」

7つのつなぎ目には、「ターンロック」と呼ばれるコーチのバッグを象徴する留め具が使われている。それぞれのつなぎ目に10個ずつ、つまり全部で70個のターンロック。70周年を迎えたコーチのアニバーサリーがシンボライズがされているわけだ。作品を完成させる最後のステッチにも、コーチのシンボルであるバーミリオン(朱赤色)の糸が使われた。

リバース・プロジェクト伊勢谷友介と藤元明×コーチのコラボで生まれたリサイクルの新しいカタチ | 写真

大きな円形の空間に飾られた「トーラス ノット」の奥のスクリーンには、作品の影に重なるようにして映像が映し出されている。これは、物体化されたシンボルマークでもある「トーラス ノット」に「スポットを当てて影を出せば三次元から二次元に戻る(藤元)」という概念が表現されており、トーラス ノットの構造を"動き"にした映像を、その影と同期させてインスタレーションとして提示している。さらに今回はメディア(表現媒体)を超えて、この新しいリサイクルマークの概念を音でも表現。数式のパラメータを利用したサウンドは、スパイラルホールという建物の円形構造の中心でもあるトーラス ノットの中心に向かっていくのだという。サウンドにはノイズも混じる。「(人間が)生きていく中でノイズもはいってくる、ということを表現しています」(藤元)

「2010年に映像で表現されたリサイクルマークが、今回は三次元で、次元を超えて体験するということで、リサイクルってなんだろうというきっかけを提案できたら」と藤元。伊勢谷も「このプロジェクトは私たちの姿勢の提案です。人間界では創り出せない完璧な形に対して人間が縫製をかまして、私たちがそこを目指そうというその気持ち、それがバーミリオンのステッチに込められています。私たちがこれから未来に創っていかなければならないビジョンというのは、きちんと自然の循環の中で生活するかたちをクリエイトするということ。それをコーチとやることで世界にアピールしていきたいと思います」

リバース・プロジェクト伊勢谷友介と藤元明×コーチのコラボで生まれたリサイクルの新しいカタチ | 写真

イベントでは、制作過程の様子を時系列でたどれるように、写真や映像、実際に使用された型紙のなどが一緒に展示されている。参考文献である1969年発行の「LIFE」誌や家紋についての本なども展示されており、自由に手に取ることができるようになっている。「トーラス ノット」と同様にコーチから提供された革をリサイクルして制作されたベンチやスツールに座って、リサイクルについて考えをめぐらせてみよう。

尚、この「トーラス ノット」はコーチの公式ウェブサイトを通じて東北復興に役立つ寄贈先を募集。ベンチとスツールは後日オークションにかけられ、売上の全額を「ARTS for HOPE」へ寄付され、震災で心に負担を抱えた人々を対象に「アート」や「ものづくり」を通したコミュニケーション活動の費用として役立てられる。

イベントの期間中、ギャラリーに隣接したスパイラル カフェとコラボして、コーチ×リバース・プロジェクトの期間限定ポップ アップ カフェもオープン。リバース・プロジェクトの畑で採れた無農薬栽培の魚沼産コシヒカリをつかったランチプレートや青森特産のりんごロールなども楽しめ、リバース・プロジェクトのお米やベーグルチップスを購入することもできる。

【イベント情報】
COACH×REBIRTH PROJECT reimagne.reinvent.renew.
場所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラルガーデン(スパイラル1F)
期間:2012年6月20日(水)~6月24日(日)
時間:6月20日(水)11:00~16:00、6月21日(木)11:00~17:00、6月22日(金)~24日(日)11:00~20:00
※日によってカフェの営業時間の変更あり。詳しくは:http://japan.coach.com/rebirth
問い合わせ先:コーチ・カスタマーサービス・ジャパン 0120-556-750

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