ドキュメンタリー映画『バスキア、10代最後のとき』が、2018年12月22日(土)にYEBISU GARDEN CINEMAほか、全国で順次公開される。
『バスキア、10代最後のとき』は、ストリート暮らしからアートシーンのスターとなった、ニューヨーク生まれのアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの秘密に迫るドキュメンタリー。
バスキアは、アンディ・ウォーホルにインスピレーションを与え、一流のアート・コレクターとしても名高いデヴィッド・ボウイのコレクションに名を連ねるなど、20世紀の美術史において重要なアーティスト。近年では、その作品をレオナルド・ディカプリオが購入したことや、日本の実業家が123億円で落札したことが話題となっている。
ドラマティックな成功を掴んでから、27歳という早すぎる死を迎えたバスキア。『バスキア、10代最後のとき』では、彼が友人のアパートを転々としながらストリートに作品を残し続けていた、1978年から1981年頃にかけての時期にフォーカスし、天才アーティストが誕生するまでを描く。
ヒップホップやパンクロック、ファッション、文学、アート、揺れ動く政治に人種問題など、目まぐるしく変化していた当時のムーブメントのリアルな実態を、アーティストのファブ・5・フレディ、『ワイルド・スタイル』の主演を務めたリー・キュノネス、映画監督のジム・ジャームッシュ、『プラダを着た悪魔』の衣装を担当したファッション・デザイナーのパトリシア・フィールドら、バスキアの友人が、カメラの前で語る。同時に、ありとあらゆるカルチャーを貪欲に吸収し、アーティストへと育っていくバスキアの姿についても言及する。
世界初公開となる、秘蔵コレクションも劇中に登場。有名になる前のバスキアとともに暮らしていた、元ガールフレンドのアレクシス・アドラーが30年感保管してきた個人所蔵の作品だ。絵画だけでなく、部屋の冷蔵庫、壁、ドア、そして外のゴミまでがアート作品に変わる様子や、創作中のバスキアの写真も登場する。
さらに、グラフィティ・ユニット“SAMO”として街の様々な場所に残した謎めいた詩、“マンメイド”と命名した洋服へのペインティング、映画監督のヴィンセント・ギャロらと組んだバンド「グレイ」など、文学やファッション、音楽など多岐にわたるジャンルの活動も紹介。コラージュからドローイングと、次々と手法を変え、ついにキャンバスへと至る、表現方法の変化を辿った貴重な映像も収録されている。
映画『バスキア、10代最後のとき』
公開日:2018年12月22日(土) YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開
出演:アレクシス・アドラー、ファブ・5・フレディ、リー・キュノネス、ジム・ジャームッシュ、パトリシア・フィールドほか
原題:BOOM FOR REAL : THE LATE TEENAGE YEARS OF JEAN-MICHEL BASQUIAT