展覧会「田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future」が、東京オペラシティ アートギャラリーとTOTOギャラリー・間の2館連携企画として開催される。会期は、東京オペラシティ アートギャラリーが2018年10月19日(金)から12月24日(月)まで、TOTOギャラリー・間が10月18日(木)から12月23日(日・祝)まで。
フランスを拠点に世界各地でプロジェクトを進め、活動の幅を広げている気鋭の建築家・田根剛。20代の若さでエストニア国立博物館の国際設計競技で勝利し、2016年秋には同プロジェクトが竣工を迎えるなど、その活動には近年更に世界中から注目が集まっている。
「田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future」はそんな田根に焦点を当てた展覧会。「Archaeology of the Future— 未来の記憶」を共通のテーマにしながら、田根の密度の高いこれまでの活動と、建築は記憶を通じていかに未来をつくりうるかという挑戦を紹介する。
東京オペラシティの冒頭では、田根がどのプロジェクトにおいても実施する、イメージとテキストを使った「考古学的リサーチ(Archaeological Research)」の手法を天井高6メートルの空間を使って展示。田根による「記憶」という概念そのものをリサーチする実験空間を体験することができる。
「エストニア国立博物館」や「新国立競技場案 古墳スタジアム」をはじめ、現在進行中のプロジェクトなど7つの作品を、続く展示室全体を使って空間的に展示。
各プロジェクトは1/10から1/100スケールの大型模型で紹介。全長10メートルにも及ぶ「エストニア国立博物館」は身体的な空間体験が可能で、いずれのプロジェクトも「考古学的リサーチ」の過程で集められた様々な資料やオブジェクトが展開される。
“建築は未来の記憶をつくること”という田根の思想に共鳴したアーティスト・藤井光が映像制作で参加。竣工プロジェクトの様子やパリにある田根のアトリエを覗くことが可能だ。
さらに、2004年から現在までの密度の高い田根の全活動を30メートルのコリドールを使ったタイムラインとして総鑑。彼の100作品以上の功績を一度に俯瞰できるコーナーとなっている。
入場無料のTOTOギャラリー・間においては「サーチ&リサーチ(search & research)」に基づき、建築における思考と考察のプロセスに関わる展示を実施する。
【詳細】
田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Digging & Building
■東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2018年10月19日(金)~12月24日(月)
開館時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで、最終入館は閉館の30分前まで)
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
休館日:月曜日(12月24日(月)は開館。)
入場料:一般 1,200円、大・高生 800円、中学生以下無料
田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Search & Research
■TOTOギャラリー・間
会期:2018年10月18日(木)~12月23日(日・祝)
開館時間:11:00~18:00
住所:東京都港区南青山1-24-3 TOTO 乃木坂ビル3階
休館日:月曜、祝日(11月3日(土)、12月23日(日・祝)は開館)
入場料:無料
【問い合わせ先】
東京オペラシティ アートギャラリー
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
TOTOギャラリー・間
TEL:03-3402-1010