2012年10月に世界に先駆けて東京・品川で開催される禁断の"シルク・エンタテイメント"「LE NOIR(ルノア)~ダークシルク~」。そのオフィシャルサポーターである日本のトップモデル冨永愛と、話題の女装家コメンテーター、ミッツ・マングローブのドレスをクリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)が制作した。
2012年のレディー・ガガ世界ツアーの衣装をジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)以外のデザイナーとして初選出されたクリスチャン ダダのデザイナー、森川マサノリ。今回彼が制作したのは、赤のロングドレスと白のミニドレスだ。そのクリエイションについて、森川本人がインタビューで答えてくれた。
■まず、今回制作されたドレスのイメージについて教えて下さい。
「LE NOIR」のコンセプトが大人のサーカスということで、シンプルなシルエットに、オリジナルのレースやシフォンを使ってアダルト性のあるドレスを表現しました。(世界に先駆けての公演ということで)品川から世界へはばたくという意味を込めて、鳥の尾をイメージしたトレーンをひくデザインにしました。白はミニでボディコンシャスなドレス、赤はロングで、というのはぱっと思いつきました。対になるようなデザインです。「LE NOIR」のテーマカラーが赤・白・黒なので、(3人並んだときに)僕が黒の担当です(笑)。
白のドレスを着た冨永さんは私のイメージ通りです。冨永さんにもかっっこいいと言ってもらえて嬉しかったです。ミッツ・マングローブさんの姿は、力強い感じがすごくしますね。
■今回初めて挑戦されたことはありますか?
レースや色です。特に白という色を使うことが今まであまりなかったので、そんな中でどこまでクリスチャン ダダらしさが出せるか考えました。レースは次のシーズンにも考えていたことだったので、今回挑戦してみました。
■クリスチャン ダダといえばコンセプチュアルな作風で有名ですが、最近はどんなことからインスピレーションを受けることが多いですか?
今でも時事ニュースが多いです。ファッション自体がアジテーションになるように、方向性を示すのではなく、問いかけの部分をコレクションなどに落とし込みたいと思っています。このような考えは、ブランドを始めた頃から大切にしていることで、服を見てもらって、そこからコミュニケーションが生まれるようなコレクションにしたいと常に考えています。
■最近注目されている日本のクリエーターを教えて下さい。
ファッション以外ですと、彫刻家の小谷元彦さんですね。クリエイティビティやストイックな姿を尊敬しています。ファッションだとマメ(mame)。あそこまで同世代で表現できている人はいないと思います。女性がつくる服のよさというか、僕のつくる女性の服とは違う繊細さがあります。自分自身が着たときのことをすごく考えて部分などリスペクトしています。
■今後挑戦したいことは何ですか?
海外進出ですね。来年こそはそういうこともあるかもしれません。日本のブランドは今、VERSUS TOKYOなどハイストリートブランドが注目されていて、それもかっこいいし尊敬できますが、自分はストリートだけじゃない、日本のモードを発信していきたいと思います。
■最後に、森川さんにとってモードの魅力とは?
実は僕自身、カジュアルに興味持ったことがないんです。今、モードの勢いが弱くなっていて、コンフォートで着やすい、安い服が求められている時代ではありますが、モードでは、何か考えることができる、つまりコンセプトがあります。でも、カジュアルだとコンセプトが邪魔になる。そこに魅力があるんだと思います。
直径4mの円形ステージで繰り広げられる、世界屈指のパフォーマーたちによる舞台を至近距離で楽しめる「LE NOIR」。世界中で数々のショーを成功させてきたサイモン・ぺインターがクリエイティブ・ディレクターを務める、前代未聞のショー「LE NOIR(ルノア)~ダークシルク~」は、2012年7月26日(木)に先行発売が開始される(一般発売は2012年8月11日(土))。
【LE NOIR公演概要】
日程:2012年10月26日(金)~2012年11月25日(日) 計44公演予定
会場:品川プリンスホテル / クラブeX
チケット:
1Fアリーナシート8,500円、1Fソファシート10,000円(ドリンク付)、食事つきVIP席2Fバルコニーシート8,500円、2FVIPルーム30,000円(2名専用個室・シャンパン・軽食付) ※すべて税込
チケット販売:
先行発売日 2012年7月26日(木) 午前10時(第一期発売)
一般発売日 2012年8月11日(土) 午前10時(第一期発売)
問い合せ先TEL:0570-00-3337(サンライズプロモーション東京)
公式サイト:www.LE-NOIR.net