展覧会「ニッポン制服百年史」が、東京・弥生美術館で2019年6月30日(日)まで開催される。
1980年代/女学生は紺サージのロング丈、2010年代/無理をしないゆるーい着こなし
「ニッポン制服百年史」では、大正・昭和・平成時代の、多種多様な制服デザインと着こなし方を実物資料とイラストレーションで紹介。今から100年前に欧米から伝わった洋装女学生服が日本の学生文化に定着し、どのような変遷を経てきたかを、実物の制服とともに辿ることができる展覧会だ。
例えば、1980年代には長いスカートが主流だったが、1980年代半ばにミニスカートが登場し、一気にミニスカート化。ルーズソックスが象徴的なコギャルスタイルや、男子校のバッグのステイタス化、腰パン男子など、着崩しの制服文化が流行した。
様々なトレンドを経て、現代の多種多様な制服の誕生に至った、その歴史を追うとともに、制服に付随して語ることのできる「ツッパリ・スケバン」や「アイドル衣装」など、時代性を反映したトピックスを紹介する。
江口寿史 「KAWAII」 2011年 ©Eguchi Hisashi
藤井みほな 『GALS!』9巻カバー 2002年 ©藤井みほな/集英社
また、制服姿を描いた、珠玉のイラストレーションや漫画作品も展示。渋谷のコギャルを描いた藤井みほなの漫画『GALS!』をはじめ、江口寿史、森伸之、今日マチ子、和遥キナ、かとうれいなどの作品が集結。中には、描き下ろし作品や貴重な原画も登場する。
【詳細】
ニッポン制服百年史 ―女学生服がポップカルチャーになった!
会期:2019年4月4日(木)~6月30日(日)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日:毎週月曜日
会場:弥生美術館 1階~2階会場
住所:東京都文京区弥生2-4-3
TEL:03-3812-0012
同時開催:弥生美術館3階会場 「高畠華宵展」/竹久夢二美術館「竹久夢二という生き方 明治・大正・昭和を駆け抜けたロマンチスト」
入館料:一般 900円(800円)、大高生 800円(700円)、中小生 400円(300円)
※竹久夢二美術館と併せての料金。( )内は20名様以上の団体割引料金
協力:菅公学生服株式会社、株式会社ハルタ 撮影:大橋 愛 監修:森 伸之