漫画『キングダム』の展覧会「キングダム展 -信-」が、福岡・福岡市美術館にて2021年9月26日(日)まで開催される。以降、順次全国を巡回する予定だ。
春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を夢見る下僕出身の少年・信(しん)と、中華統一を目指す若き王・嬴政(えいせい)の成長と活躍を描いた、原泰久による人気漫画『キングダム』。2021年には集英社「週刊ヤングジャンプ」にて連載開始から15周年を迎え、コミックス累計発行部数は8,300万部を突破。実写映画は2019年邦画実写化作品No.1ヒットを収め、続編の製作も決定している。
本展では、第1話「無名の少年」から第438話「雄飛の刻」までのストーリーから『キングダム』の魅力の“原点”を探求。原泰久全面監修のもと、主人公・信の物語を再構築し、400点以上にものぼる原泰久による直筆の生原画や、今回の為に描きおろしたイラストを約20点展示するなど、過去最大規模の原画展となる。
サブタイトルに“信”とあるように、展覧会の中心は主人公の信。0章から13章に分け、仲間との別れや戦いを通して成長していく信の姿を追っていく。オープニングを飾る第0章「無名の少年」は、信と漂(ひょう)が夢を語り合い、目指すために歩みを進める様子が目の前に広がる。
第3章「馬陽防衛線」では、飛信隊の誕生や仲間の死など、目まぐるしく状況が変わっていく戦場シーンにフォーカス。描きおろし原画に立体的なグラフィックも交え、迫力のある空間に仕上げた。
太鼓の音とともに臨場感あふれる展示を展開する第8章「函谷関の戦い」。魏・趙・韓・燕・楚(ぎ・ちょう・かん・えん・そ)5つの武将同士の戦いを、国ごとににエリアを分けて紹介する。
また、本展覧会のために用意したオリジナルの展示も。第11章「呂不韋の問い」では、呂不韋の書下ろし原画を、拡大されたパネルと合わせて並べる。
また、展覧会ラストに待ち構えるエンディングでは、描きおろしの展覧会キービジュアルを含む16点のカラー原画を一挙公開。さらに、『キングダム』の構想段階で描かれたスケッチなど、作品の裏側に迫る貴重な作品も公開される。
会場には展覧会公式ショップがオープンし、オリジナルグッズを販売する。ユニークなメッセージ入りステッカーやアートコースター、アクリルペンスタンド、缶入りタブレット、コミック皿、フレグランスペーパーなど、多彩なラインナップを用意する。