MSGM(エムエスジーエム)の2020年春夏メンズコレクションが、イタリア・フィレンツェにて発表された。
ブランドのスタートから10年を迎えたクリエイティブ・ディレクター、マッシモ・ジョルジェッティが会場に選んだのは、ネルソン・マンデラ・フォーラム。反アパルトヘイト運動に身を捧げたマンデラの、スポーツ・平等性・若者たちのパワーへの思いが込められる。今季のテーマは「夏の気分」。青々と広がる海に未知の世界を重ね、眼も眩むようなイメージに酩酊する若者のエネルギーが表現された。
きらめく陽光に揺らめく水面を想起させる、ターコイズ・エメラルド・イエロー・ピンク...そんな溌剌としたカラーが、ジャケットからシャツ、ニットにパンツ、そしてバッグやサンダルまでを、ヴィヴィッドに彩る。シルエットは総じてルーズでノリよく。MSGMにアイコニックな色・柄のハイブリッドも夏模様。グラデーションのかかったレオパード柄には、バンダナ柄、ロブスターにフローラル柄が掛け合わされ、鮮烈なコントラストがテンションを高める。
ベルリンを拠点に活躍するアーティスト、ノーバート・ビスキーを起用したウェアも登場。強くまなざす男性の顔を描いたジャケットやセーター、海を背景とした身体を大胆にプリントしたシャツやショーツは、欲望にうねるイメージを纏い、今季のMSGMの気分を象徴している。