プラダ(PRADA)の2020年春夏メンズコレクションを紹介。
上海にある、アジア最大級のサイロにて披露されたプラダの2020年春夏コレクション。カラフルなライトやネオンサインが照らし出す近未来的な雰囲気のランウェイに登場したのは、パワフルなエネルギー、挑発、自由を表現した、アクティブなスタイルだ。
プラダの提案するアクティブさには、アウトドア、シティ、ワークなど、多様なイメージが包括されている。例えば、大きなポケットをフロントに4つ配したサファリジャケットや立体的なポケット付きのナイロンギャバジンジャケットは、屋外や自然を彷彿させる。フロントに大きなポケットを配したアノラックやウエストバッグなど、身に着けている状態のまま荷物にダイレクトにアクセスできる機能的なアイテムが散見された。
その一方で、ポップなプリントブルゾンや明るく鮮やかなカラーリングのシャツ、ジャケットなどは都会的な空気を感じさせる。カセットテープやレコードの総柄ブルゾンや、プラダのアイコニックなモチーフと、ポップなグラフィックを組み合わせたカラフルなジャケットは、都市のネオンサインのようにプレイフルでアイキャッチ。
さらに、レッド×パープル、オレンジ×グリーンといった、カラーブロックシャツや、パステルトーンのブルーやピンクを採用したジャケット、シャツなども、そのアーティフィシャルな色彩によって、洗練されたシティの雰囲気を漂わせている。
ゆったりとしたノースリーブシャツにクロップドパンツ、無骨なブーツを組み合わせたルックや、淡いボーダーのフィッシャーマンニットのコーディネートは、既存のイメージと相反する薄い色味を敢えて採用することで、フューチャリスティックなワークウェアを提案しているかのようだ。その他にもクリーンなホワイトのパンツやステンカラーコート、レモンイエローのクロップドパンツなど、程よくゆとりを持たせた、動きやすいピースがライトな色彩で登場した。
膝が見える丈に仕立てたショートパンツもまた、身軽さを演出するアイテムとして多用されている。特に、テーラードジャケットや、ロングジャケットなどのかっちりしたスタイルに取りれられているのが印象的だ。端正なベージュのロングジャケットに、同系色のシャツ、ショートパンツを組み合わせたルックは、優雅さを見せながら、快活なムードも感じさせる。上品なグレンチェックのセットアップには、ボーリングバッグをプラスすることで、より一層アクティブさを強調した。