2012年10月31日(水)よりインテリア、ホームプロダクトなどライフスタイルに関するあらゆるデザインを集結させた、デザインタイドトーキョー(DESIGNTIDE TOKYO)が開催される。エキシビジョンだけでなく、アーティストによるトークイベントも開催されるなど多彩なコンテンツで楽しむことができる。
六本木のミッドタウンに設けられた会場内には、織咲誠が川上産業の「プチプチ」を使って作成したリサイクル・アートの樹木が会場全体に配置され、来客は半透明な木立の中の展示ブースを歩き回るようなイメージだ。
日本、イギリス、フランス、ノルウェー、イスラエル、台湾など各国から多種多様のアーティストが参加するデザインタイド トーキョー。入り口近くにはロンドンを拠点して活動するドミニク・ウィルコクス(Dominic Wilcox)の兵士のプラスチックのフィギュアを溶かして作った「War Bowl」や手の型を溶かした形のグローブに似せたオブジェなど、ユニークな視点から生まれる作品が並ぶ。
またドリルデザイン(DRILL DESIGN)の「Better than squre」と名づけられた五角形の財布は、フォルムが可愛いだけではなく手にフィットするデザインで、ドリルデザインのアイデンティティである「人の動作にフィットさせた形状」だ。
木工工房のラフ(LAUGH)がデザイナーと組んで立ち上げた家具レーベルからは脱着可能な肘置きやマットなどファブリックの位置を自由に変えられるベンチや、ノルウェー人デザイナーチームのフードワーク(Food Work)によるキッチンプロダクト、イッセイ ミヤケのストアデザインも数々手掛けてきたフランス人建築家・デザイナーのエマニュエル・ムホー(Emmanuelle Moureaux)の動く展示「toki」などバラエティ豊かな展示が広がる。
コカ・コーラと佐藤オオキのデザインオフィス・ネンド(nendo)とのコラボレーション・テーブルウェア「コカ・コーラボトルウェア(Coca-Cola Bottleware)」のアートスペースには、ジョージアグリーンのビーチが登場。あのクラシックなコカ・コーラボトル7000本を砕いたもので、これが原料となり日本のガラス職人のハンドメイドで新しいガラス食器に生まれ変わる。
デスクが脱着できる大沼淳デザイン事務所の電気ビークルや、風呂敷のような感覚で包みたい物に合わせてプロダクトを自動生成できる独自のソフトウェアを開発したオリシキ(ORISHIKI)など、テクノロジーとプロダクトデザインの融合も面白い。オリシキは眼鏡ケースやクラッチなど、入れたいものを3Dスキャンして取り込み、購入者のニーズに合わせてディテールまでカスタマイズできる画期的なデザインプロジェクトだ。ほかにもファブリックやセラミックを使ったアクセサリー、防虫機能を兼ね備えたヒノキのチップ入りのダウンベスト、ウォッチなどファッションアイテムも展示されている。
タイドエクステンション(TIDE Extenshion)と題して、伊勢丹新宿、銀座三越、バーニーズニューヨーク新宿店・銀座店などショップやギャラリーなどで展開させるプレゼンテーションも、このタイドトーキョーと連携しており、東京の街全体がひとつのエキシビジョンの舞台になっている。デザインタイド トーキョーで、日本や世界中のモノづくりが交差する特別な空間でアートな刺激と発見を体験して。
【イベント詳細】
デザインタイドトーキョー(DESIGNTIDE TOKYO)
会期:2012年10月31日(水)~11月4日(日) 11:00~20:00(最終入場17:30)
料金:1日 1,500円(学生1,000円)、会期中3日分 3,000円(学生2,000円)
会場:東京ミッドタウン・ホール
住所:東京都港区赤坂9-7-2