おふたりのバックグラウンドについてお聞きしたいのですが。
N.Y.にずっと住んでいたが、デザインについてもファッションビジネスにも知識がなかった自分が、こうやってラグ & ボーンをできているのは、ラッキーアクシデントだ。(マーカス)
10代の頃からファッションが大好きで、自分のブランドを作りたいとずっと思っていた。ラルフローレンや、トムフォードがいたころのグッチが好きで、そう言えばお気に入りの黒のレザージャケットをナイトクラブでなくしたことがあって、焦ったよ!(デヴィッド)
昨年の日本進出に引き続き、今季は新しくバッグラインもデビューしましたが、来年の目標はなんですか。
バッグやシューズについては、ブランドイメージにマッチし、とてもよいリアクションを得ることができた。ハリウッドやロンドンにも大きなショップを続けてオープンしていて、現在世界中に10店舗と展開を広げている。バッグ・シューズ、リテール、その2つにフォーカスして伸ばしていきたいと思っている。野心と若さを持つ、マンハッタン・ダウンタンの勢いのある我々を、色々な企業から協力を得られているのはラッキーなことだ。
「引き続きリテールにも力を入れていきたい」というデヴィッドの言葉通り、来年3月には伊勢丹新宿2階のショップインショップや、二子玉川のコンセプトショップなど次々と店舗展開の計画があることも発表された。
マーカスは、「ニューヨークでオススメのスポットは?」と聞かれると、「ファッションに興味があるなら、ブルックリンにあるヴィンテージショップがオススメさ。フォーシーズンズ・レストラン(建築家フィリップ ジョンソン、内装はミース・ファン・デル・ローエ)のデザインもお気に入りだよ」と答えるなど、気さくな人柄も魅力。
ふたりのブランド、ラグ & ボーンは今後一層、日本のファッションシーンでも存在感を増していくに違いない。
左) ラグ & ボーン 2013年春夏ウィメンズコレクション
右) ラグ & ボーン 2013年春夏メンズコレクション
Interview and Text by Rieko Kosai