特別展「香のいろは─道具とたどる香文化」が、大阪の中之島香雪美術館にて、2020年4月4日(土)から5月31日(日)まで開催される。尚、中之島香雪美術館は2020年4月8日(水)より臨時休館していたが、5月20日(水)から再開。
日本で花開き、脈々と受け継がれてきた“香文化”。「香のいろは─道具とたどる香文化」は、香道具の使い方を切り口に、香の魅力を紹介する展覧会だ。
仏を供養するための道具から、かおりを衣服や室内にくゆらせるための道具、数種の香木を聞き分けて遊ぶための道具まで、香道具は目的に合わせて多彩な展開を見せる。本展では、「沢瀉紋散山水花鳥蒔絵十種香箱」や、蒔絵などの技法で飾られた香道具を、その役割とともに紹介する。
また、伝菱川師宣《美人聞香図》や菱川師直《美人焚香図》など、香のかおりを楽しむ姿を描いた江戸時代の絵画も展示。屋内で寝そべりながら香を焚いたり、髪の毛に香のかおりを移していたりする様子からは、元来、香文化が日常の生活に根差したものであったことが見てとれるだろう。
さらに、伝統的な香料やかおりの源である香木を展示するなど、古来より親しまれてきた香文化を身近に感じることができる展覧会となる。
特別展「香のいろは─道具とたどる香文化」
会期:2020年4月4日(土)〜5月31日(日) ※会期中に一部展示替えあり
※2020年5月20日(水)より展示を再開。
※最新情報は、中之島香雪美術館公式ウェブサイト、もしくは電話にて確認を推奨。
会場:中之島香雪美術館
住所:大阪市北区中之島3‐2‐4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階
TEL:06‐6210‐3766
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
料金:一般 1,000(800)円、高大生 600(400)円、小中生 300(150)円
※( )内は前売り(一般のみ)、および20名以上の団体料金