小田急電鉄、東京地下鉄、東急不動産が主体となる新宿駅西口地区の再開発計画がスタートする。竣工は2029年を予定。

新宿駅西口が生まれ変わる！高さ260mの高層ビルが誕生へ

1日約380万人という世界一の乗降客数を誇る新宿駅。その西口を生まれ変わらせる「商業」と「オフィス」を主用途とした開発計画では、小田急電鉄と東京メトロ、そして2024年2月より正式に参画した東急不動産により、さらなる駅とまちの連携の強化を図る。歩行者ネットワークやにぎわいを生み出す空間を整備するとともに、防災機能の強化、 最新技術の導入等による環境負荷の低減も行っていく。

今回の大規模開発は、3社主体によるA区と、小田急電鉄によるB区で構成。A区に誕生する建物は、地上48階・地下5階、高さ約260メートルを誇り、新宿の新たなランドマークとなることを目指している。

A区

＜地下2階～10階＞商業ゾーン

地下2階から10階は、新宿エリア最大規模を誇る商業施設に。新宿を訪れる様々な人の消費ニーズを充足させる店舗が集う予定だ。ここでしか得られない、新たな体験の提供を目指す。

＜47～48階＞約260mの眺望を活かした空間

頂部である47階・48階は、都庁の地上48階、高さ243.40mを超える高さ約260mの眺望を活かした場となる。都内の景色を一望できるような空間・体験を提供する。

そのほか12階・13階は、都内随一の商業地としての特性を活かし、顧客起点のイノベーション創出を目指す場へ。また14階から46階の高層部には、ハイグレードなオフィス機能を備える。

低層部には、小田急沿線や東京メトロ沿線等の情報を発信する機能も完備。新宿グランドターミナルの一体的な再編を行い、新たなまちづくりを新宿全体へ波及していく。

B区

B区には、地上8階・地下2階、高さ約50mのビルが誕生予定。商業や駅施設を内包した施設になる見込みだ。

再開発に伴い、小田急百貨店 新宿店本館はハルクに移転

同再開発に向けて、小田急百貨店 新宿店本館が移転。営業終了後は改装された新宿西口ハルクでの営業となる。改装後は「食品」「化粧品」「インターナショナルブティック」を中心とした構成で展開していく。

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同年竣工予定、西新宿三丁目エリアも一新

2029年度には、「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」も竣工を迎える予定。同計画地では、分譲マンション、商業系施設、業務系施設、生活支援施設の建設のほか、周辺道路の拡幅を予定している。

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【詳細】
新宿駅西口地区の再開発計画
計画地：東京都新宿区新宿三丁目および西新宿一丁目各地内
敷地面積：約15,720㎡
延床面積：約279,000㎡
事業区域：A区、B区

■A区
竣工：2029年度予定
着工：2024年3月
事業主体：小田急電鉄株式会社、東京地下鉄株式会社、東急不動産株式会社
敷地面積：約8,060㎡
延床面積：約251,000㎡
主要用途：商業、業務、駅施設等
階数：地上48階地下5階
最高高さ：約260m

■B区
竣工：2029年度予定
着工：2024年3月以降
事業主体：小田急電鉄株式会社
敷地面積：約7,660㎡
延床面積：約28,000㎡
主要用途：商業、駅施設等
階数：地上8階 地下2階
最高高さ：約50m