特別展「東西の日本画 ─大観・春草・松園など─」が、神奈川・箱根の岡田美術館にて、2021年9月26日(日)まで開催される。
特別展「東西の日本画 ─大観・春草・松園など─」は、横山大観や上村松園など、明治から昭和にかけて東京と京都を中心に活躍した画家にフォーカスし、岡田美術館収蔵の日本画約45件を展示する展覧会だ。
同館が近代日本画コレクションを一挙公開するのは、およそ7年ぶり。本展では、格調高い美人画の数々を手掛けた上村松園の作品全4件を展示する。代表作「汐くみ」に加えて、「夕涼」や「晴日」などからは、松園ならではの清澄な人物表現を楽しめるだろう。
一方、生涯に数多くの富士図を残した横山大観が、横約9mの画面に富士山を描いた大作「霊峰一文字」も展示。迫力のある黒雲の表現と、雪をかぶった富士山の姿にふれられる。
さらに、写実的な表現で“虎”を主題とした絵画を手掛け、“虎の翠石”とも呼ばれた大橋翠石の大作「虎図屏風」、まっすぐと伸びる紫木蓮を清らかに描き、水墨画の傑作として知られる速水御舟の「木蓮(春園麗華)」など、東西の画家による近代日本画の数々を目にすることができる。
また、満36歳でこの世を去った菱田春草の没後110年にちなんで、春草の作品全7件を一挙公開。朝やけに染まりゆく早朝の海を描いた「旭光耀々」や、満月の光に照らされた夜の海を主題とした「海月」など、繊細で清らかな絵画世界を紹介する。
なお本展とあわせて、岡田美術館では、気鋭の日本画家・福井江太郎による「無」と「空」も展示。これらの作品は、2018年と2020年に開催されたライブペインティングイベントにて生み出された作品であり、今回は同時初公開される機会となる。
特別展「東西の日本画 ─大観・春草・松園など─」
会期:2021年4月3日(土)〜9月26日(日) 会期中休館日なし
会場:岡田美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)
※( )内は前売料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売。
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【問い合わせ先】
岡田美術館
TEL:0460-87-3931 (代表)