現代アートのコレクターズミュージアム「ワット(WHAT)」が、2020年12月12日(土)、東京・天王洲にオープンする。
「ワット」は、アートシティを目指した街づくりを行う寺田倉庫が手掛けた、現代アートのコレクターズミュージアム。WHAT=WAREHOUSE OF ARTという施設名称に、“倉庫を開放、普段見られないアートを覗き見する”というコンセプトを込め、現代アートシーンで活躍する作家の作品をコレクターの思いと共に展示する。
一般的な美術館の常設展示よりも作品の入れ替えを多く行うことで、訪れるたびに表情を変えるのが「ワット」ならではの魅力だ。
なお、2016年より保管・展示を行ってきた「WHAT」の先駆けである建築倉庫ミュージアムは、「建築倉庫プロジェクト」と改名し、同施設内で継続して建築に纏わる展覧会を開催していく。
展示のオープニングを飾るのは、2名のコレクターが、それぞれの視点や価値観をもって収集した作品約70点を公開する「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展。「描き初め(かきぞめ)」をテーマにした高橋龍太郎コレクションと、2000年前後の奈良美智作品を中心に紹介するA氏コレクションで、全く違う角度の2展示から現代アートの魅力に迫る。
展示室1階では、オープン日から2021年5月30日(日)まで、建築倉庫プロジェクト企画展「謳う建築(うたうけんちく)」を開催する。同展は、多彩な15名の文芸家による、建築と文芸のコラボレーションが見どころだ。
戦後の建築の歴史に大きな変革を及ぼした建築家・篠原一男が設計した「谷川さんの住宅」について、日本を代表する詩人・谷川俊太郎が本企画展のために創作した新しい詩を公開。また、吉村順三の住宅について詩人・蜂飼耳が、能作文徳と常山未央の建築について劇作家・長塚圭史が作詩した。
その他、住宅の設計プロセスにおけるスタディ模型20点以上や、スケッチ、図面、映像なども展示する。
「ワット」内には、ギャラリーとカフェが融合した新空間「ワットカフェ(WHAT CAFE)」を併設。800㎡にもおよぶ店内では、現代アート作品を常時数十点展示・販売する。
また、展示内容と連動したワークショップ、アートの世界を体験できるイベント、アートファン同士の交流会なども今後実施予定。カフェスペースでは、ボロネーゼ専門店のパスタやボリュームのあるサラダなどの食事メニューのほか、ドリンクメニューも充実しており、食事を楽しみながらアーティストの作品を鑑賞できる。
【詳細】
ワット(WHAT)
オープン日:2020年12月12日(土)
開館時間:11:00~19:00(最終入場 18:00)
入場料:一般1200円/大学生・専門学校生 700円/高校生以下 500円/建築模型倉庫見学(オプション) 500円
住所:東京都品川区東品川2-6-10
アクセス:
東京臨海高速鉄道りんかい線・天王洲アイル駅「B出口」より徒歩4分
東京モノレール羽⽥空港線・天王洲アイル駅「中央口」より徒歩約5分
■-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション展
会期:2020年12月12日(土)~2021年5月30日(日)
会場:ワットT 展示室 1階、2階
開館時間:火~日 11:00~19:00(最終入場18:00) 月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
入場料:一般1200円/大学生・専門学校生 700円/中高生 500円/小学生以下 無料
※同時開催 建築倉庫プロジェクト「謳う建築」の入館料を含む
※オンラインチケット制
※障害者手帳を持っている人とその付添者1名は無料。
■謳う建築
会期:2020年12月12日(土)~2021年5月30日(日)
会場:ワット 展示室 1階
開館時間:火~日 11:00~19:00(最終入場18:00) 月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
※毎週火曜日16:00よりギャラリーツアーを開催。
入場料:一般1200円/大学生・専門学校生 700円/中高生 500円/小学生以下 無料
※「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展の観覧料を含む
※「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展の観覧料を含む
■ワットカフェ
営業時間:11:00~18:00(定休日なし)
住所:東京都品川区東品川2-1-11
入場料:無料