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新福岡県立美術館が2029年度に開館 - 隈研吾が設計、大濠公園と一体のアート空間に

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福岡県立美術館が移転リニューアル。新しい福岡県立美術館が、2029年度に大濠公園の南側にオープンする。

福岡県立美術館が移転リニューアル、設計は隈研吾

新福岡県立美術館が2029年度に開館 - 隈研吾が設計、大濠公園と一体のアート空間に|写真1
©株式会社 隈研吾建築都市設計事務所

新福岡県立美術館の整備は、福岡の文化資産である美術品や美術活動を継承し、より発展させることを目的に推進される。福岡市天神地区に位置する現福岡県立美術館が建設から半世紀以上が経過していることを踏まえ、新福岡県立美術館は建物の広さ・機能面においてよりアップデートした文化芸術の新拠点となる見通しだ。設計は隈研吾が手掛ける。

国内外アーティストの名作や九州・福岡ゆかりの美術を紹介

国内外の芸術家たちが交流し活動できる場としてはもちろん、若手の文化活動支援、福岡県ゆかりの作家の作品や資料の収集・保存、九州の美術館と連携した取り組みを推進。より一層コレクションを拡充し、訪れた人が豊かな文化芸術や美術資産に触れることのできる場となることを目指す。

特に、福岡を代表する作家の作品を集めた珠玉のコレクションはぜひチェックしたい。近代洋画の黎明期から活躍し、日本のロマン主義を代表する青木繁をはじめ、徹底的な写実的描写を特徴とする洋画家・髙島野十郎、2024年冬にかけて練馬区立美術館にて展覧会が開催された野見山暁治などの作品を揃える。また、有田や平戸、唐津、小代、矢代、薩摩など、大陸と地理的に近いことから独自の発展を見せた九州各地の古陶磁や、博多織、久留米絣など福岡を代表する伝統工芸も充実。福岡県立美術館ならではのコレクションだ。

年に5回程度開催される特別展示では、福岡・九州の魅力を発見できる展示や世界・現代の芸術の可能性に触れられる展示など多彩な展覧会を計画。世界の名画や国宝など、国内外の名作を目にすることのできる展覧会をはじめ、最新テクノロジーを用いた新たな美術表現を紹介する現代美術の展覧会、福岡や九州の美術を紹介する展覧会、親子で楽しむ展覧会などを実施していく。

大濠公園と美術館が一体となった“アート空間”に

新福岡県立美術館が建設される計画地は、県営大濠公園の南側にあたり、現在は福岡武道館や日本庭園が所在している場所。大濠公園と美術館が一体となった広大なアート空間を創出し、エリアの新ランドマークとなる。日本庭園や能楽堂、さらには福岡市美術館とも連携し、多様な美術表現を叶える場となる。なお、県立美術館の移転・建設に伴い、福岡武道館は東公園に移転・改築される。

館内は3フロア構成に、ミュージアムショップやレストランも

新福岡県立美術館の館内は、東西を貫く開放的な吹き抜け空間「メディアヴォイド」を中心とした建築となり、3フロア構成となる。「メディアヴォイド」では、巨大な立体作品を展示したり、パフォーマンスを行ったりする予定だ。2階が常設展や特別展示を行うメインの展示空間となり、1階にはミュージアムショップやレストラン、キッズスペースなどを備える。また、ライブラリーカフェ、美術資料室のある3階には、大濠公園や日本庭園を見渡すことのできる屋上広場も整備する。

【詳細】
新福岡県立美術館
開館時期:2029年度
建設地:福岡県福岡市中央区大濠1-1-1 他
主構造:鉄骨造、一部RC造
敷地面積:20,666㎡
建築面積:約7,100㎡
延床面積:約20,900㎡
規模:地下1階、地上4階
主な施設:常設コレクション展示室、企画展示室、県民ギャラリー(貸し展示室)、多目的ルーム、ワークショップ室、美術図書室、メディアスペース、ミュージアムショップ、カフェ・レストラン、エントランスホール 他
設計者:隈研吾建築都市設計事務所

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新福岡県立美術館が2029年度に開館 - 隈研吾が設計、大濠公園と一体のアート空間に|写真1

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新福岡県立美術館が2029年度に開館 - 隈研吾が設計、大濠公園と一体のアート空間に|写真1

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