企画展「開館30周年記念 荒井寿ーコレクション 川瀬巴水展」が、神奈川の平塚市美術館にて、2021年4月24日(土)から6月13日(日)まで開催される。
川瀬巴水は、大正から昭和にかけて、数多くの風景版画を制作した版画家だ。27歳で鏑木清方に師事し、画家として歩み始めた巴水は、雑誌の挿絵や口絵、広告図案などの仕事を通して、“版”による制作に親しんだ。
やがて巴水は、同門の伊東深水が制作した風景版画の連作「近江八景」に触発されて木版画制作を志し、大正7年に塩原の写生にもとづく三部作を発表。以後、約40年にわたって日本各地を旅して、人びとの生活や四季折々の風景をテーマに、叙情あふれる版画作品を手掛けることとなった。
企画展「開館30周年記念 荒井寿ーコレクション 川瀬巴水展」では、“版”という表現手段によって生みだされた、巴水作品の豊かな世界を紹介。「塩原しほがま」や「旅みやげ第一集」、「東京二十景」、「東海道風景選集」など、初期から晩年までの優れた版画作品を展示する。
また、これまで紹介される機会が乏しかったグラフィックデザインの作品も。『絵入黄表紙名作集』や『写真通信』の表紙など、本の装丁や雑誌の表紙・挿絵・口絵、絵はがきなども目にすることができる。
企画展「開館30周年記念 荒井寿ーコレクション 川瀬巴水展」
会期:2021年4月24日(土)〜6月13日(日)
会場:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
開館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)
観覧料:一般 800円(640円)、高大生 500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳の所持者および付添者1名は無料
※65歳以上で平塚市民は無料、市外在住者は団体料金(年齢・住所を確認できるものを要提示)
【問い合わせ先】
平塚市美術館
TEL:0463-35-2111