展覧会「マン・レイと女性たち」が、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて、2021年9月6日(月)まで開催される。
ダダイズムやシュルレアリスムの美術家として活躍したマン・レイ。ニューヨーク、パリ、ハリウッド、そして再びパリと活動の場を変えていくなかで、マン・レイは数多くの女性と出会い・別れを繰り返し、彼女たちをモデルに魅惑的な写真作品を生みだした。
展覧会「マン・レイと女性たち」では、マン・レイの生涯を4つの時期に分け、交友を持った女性に着目しつつ写真作品などを紹介。20世紀のさまざまな芸術潮流やファッションとの交錯から生まれた、マン・レイの作品250点超を展示する。
1890年にフィラデルフィアで生まれ、ニューヨークで既成の価値の破壊を試みるダダイストとして活動していたマン・レイは、1921年、文化・芸術の中心地であったパリへ渡り、芸術家、文学者、モード界や社交界の人びとと交流しつつ暮らした。
本展では、藤田嗣治らエコール・ド・パリの芸術家のモデルとなって注目を浴びたキキ・ド・モンパルナスや、20歳前にはモデルとして『ヴォーグ』誌の表紙を飾ったリー・ミラーなど、マン・レイの恋人となった人物、そして女性アーティストをモデルにした写真作品を紹介。また、リー・ミラーとの別れののち、2年の歳月をかけて完成させた油彩画大作に基づく版画《天文台の時刻に─恋人たち》も展示する。
マン・レイはパリに移住後まもなく、ポール・ポワレの衣裳コレクションを撮影する機会を得て以来、ファッション写真家としても活動。モデルをオブジェのように捉えたり、写真の新技術を取り入れたりするなど、斬新な写真作品を手がけた。会場では、マン・レイの交友の広さを示すポートレートに加えて、人気を博したファッション写真の数々、そして当時のドレスやジュエリーも目にすることができる。
マン・レイは写真家として高い名声を獲得する一方で、画家や映画作家などとしても幅広く活動した。とりわけ、1910年代のニューヨーク時代から、オブジェ作品も活発に手がけていた。本展では、《マン・レイ作のマネキン人形》などを展示して、女性たちをテーマにマン・レイが展開したオブジェ作品の世界を紹介する。
展覧会「マン・レイと女性たち」
会期:2021年7月13日(火)〜9月6日(月)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
休館日:7月20日(火)
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
入館料:一般 1,700円、大学・高校生 800円、中学・小学生 500円、未就学児 無料
※価格はいずれも税込
※オンラインによる日時予約制(詳細は展覧会公式サイトを確認のこと)
※当日、予約枠に空きがある場合は、事前予約なしでも入館可(入館を待つ場合あり)
※学生券を購入する場合は、学生証を提示(小学生のぞく)
※障がい者手帳の提示で本人と付添者1名は半額、当日窓口にて購入(事前予約不要)
※状況により、会期・開館時間などは変更となる可能性あり(最新情報はBunkamuraホームページにて確認)
■巡回情報
・長野県立美術館
会期:2022年4月21日(木)〜6月19日(日)
住所:長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
・新潟市美術館
会期:2022年7月2日(土)〜9月25日(日)
住所:新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9
・神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2022年10月22日(土)〜2023年1月22日(日)
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)