桂小五郎(高橋一生)
長州藩志士であり、“人斬り抜刀斎”が誕生するきっかけとなる人物。剣心は桂小五郎のもとで暗殺者として幕末の混乱の中で暗躍する。
沖田総司(村上虹郎)
新選組一番隊組長。剣心と対峙する相手。
高杉晋作( 安藤政信)
桂と同じく長州藩の志士。動乱の幕末に命を懸けて戦う。
辰巳(北村一輝)
剣心に大きな影響を残す幕府直属の隠密組織「闇乃武(やみのぶ)」のリーダー。巴を剣心のもとに送り込む。剣心の過去と現在に大きな影響を残す。
斎藤一(江口洋介)
幕府側の浪士隊・新選組の三番隊組長。
なお作品に関して、大友監督は下記のようにコメント。
「十字傷の謎、それに触れずして絶対にシリーズは終われない。シリーズ開始当初から、我々の意識の先には常にこの作品がありました。来るべき新時代を肩に背負い、孤独に囚われ、返り血を浴びながら、生涯ただ一度の恋に生命を煌めかせた、ある人斬りの「運命」をめぐる物語。それは僕にとって、「龍馬伝」の岡田以蔵に始まる佐藤健との十年に及び旅のまさに終着点であり、総決算に他なりません。
人斬り抜刀斎そのものと化した佐藤健は、蒼白く燃える魂を心の奥底に秘め、巴との邂逅と不殺の誓いに至るプロセスを、美しく、ストイックに演じ切りました。その一瞬一瞬を噛み締め、愛おしみながら、僕たちは彼の姿を瞼に焼き付け続けました。いよいよシリーズ最後の作品、そして我々の集大成をお披露目する時です。「おろ?」っとおどける剣心とは別人格の、京都の夜を震え上がらせた人斬り抜刀斎の全貌が明らかになります。積み重ねてきた十年に渡る私たちの時間の結晶と、剣心と巴との生命の燃焼の物語『The Beginning』を、ぜひ劇場でご覧いただき、楽しんでいただければと思います。」
また主演・佐藤健は、「完成した映画を見ましたが、僕が思い描いたものを遥かに超えたクオリティで大友監督が映画として完成させてくれました。嬉しいですし、悔いはありません。僕自身絶対に演じたいエピソードでしたので、早く皆様に届けたいです。ぜひ、『The Final』と合わせてご覧頂けると嬉しいです。」と、映画完結を迎える喜びの声を寄せている。
『るろうに剣心 最終章 The Final』は、新時代の明治を迎え、電気が煌々と照らす東京を舞台にした、マーベル的なエンターテイメント。もう一方の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、闇の中血を血で争うようなアンダーグラウンドな幕末の京都が舞台――例えるならクリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ『ダークナイト』。
主題歌は引き続きONE OK ROCKが担当。主題歌“Broken Heart of Gold"はニューシングルとして、本日5月28日(金)0時(日本時間)にサプライズリリースされる。ボーカルのTakaは『るろうに剣心 最終章 The Beginning』について「僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです。この大好きな映画に自分たちが作った曲のタイトルを入れていただけたということにも、監督の愛をすごく感じました。」とコメントした。
なお、ONE OK ROCKが提供した1作目の主題歌“The Beginning”とシリーズ完結作の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のタイトルは同じだ。
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
公開日:2021年6月4日(金)
原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」
監督・脚本:大友啓史
音楽:佐藤直紀
主題歌: ONE OK ROCK
出演:佐藤健、有村架純、高橋一生、村上虹郎、安藤政信、北村一輝、江口洋介
配給:ワーナー・ブラザース映画
<あらすじ>
「どんなことがあろうと、あなただけは、絶対に斬りはしない」――舞台は動乱の幕末。ある夜、剣心が敵を殺めたとき、目の前に一人の女性が立っていた。彼女の名は雪代巴。暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため巴を傍に置き共に暮らすことを決意する。人の心を失っていく姿を傍らで見ていた巴は、「このまま人を殺め続けるのか」「平和のための戦いなど、本当にあるのか」と問いかける。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、「新時代」のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気付いていく。互いに惹かれあう巴と剣心だったが、ある日突然、巴は姿を消してしまう…。実は巴の真の目的は“緋村剣心への復讐”。彼女は同じく剣心の命を狙う幕府直属の隠密組織<闇之武>の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く〈内通者〉だったのだ…。巴を追う剣心。そこには、数々の罠が仕掛けられていた。