企画展「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」が、神奈川の茅ヶ崎市美術館にて、2021年7月17日(土)から9月5日(日)まで開催される。
藤原大は、自然界に存在するものを起点に、先端技術を駆使した創作活動を展開してきたデザイナーだ。アート、サイエンス、デザインという異なる領域を横断しつつ、身体空間(フィジカルスペース)と電子空間(サイバースペース)の融合が進む現代社会について早い段階から思考と表現を続けている。
企画展「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」は、世界的に高く評価される藤原大の国内美術館では初の個展だ。未発表を含む新たなアート作品を展観し、デザイナーとして知られる藤原の新たな側面に光をあてる。
会場では、価値観の変換を試みる、藤原のアート作品を展示。
「ゴミは自然界にはない、だから、地球からゴミという概念が無くなるといい」という発想から生まれた《ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター》では、掃除機を使ってモンゴルの草原やニューヨークの地下鉄で収集したものからテキスタイルを作り、セーターを制作。加えて、本展のために、茅ヶ崎で集めた素材からつくるセーターも公開する。
また、自然界の色を採取して色見本をつくる“カラーハンティング”手法による作品も。「湘南の色」をもとにデザインした江ノ電の車両を紹介するほか、茅ヶ崎のシンボルともいえる“烏帽子岩”をカラーハンティングしたシャツも初公開する。
そのほか、無印良品(MUJI)やカンペール(CAMPER)といった国内外の企業と手がけたデザインも紹介する。
「自然と人が対峙するものではなく、また自然と人が一体となる考えでもない。自然は人の中にしか存在しないものであり、人の周りや外にあるものではないと考えてきた」──藤原はこう語る。本展では藤原の作品を通して、変化し続ける社会における人間と自然の関係性を、新たな視点から考える機会となりそうだ。
企画展「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」
会期:2021年7月17日(土)〜9月5日(日)
会場:茅ヶ崎市美術館 エントランス、展示室1・2・3
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 800円(700円)、大学生 600円(500円)、市内在住65歳以上 400円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、障害者およびその介護者は無料
※会期は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)
【問い合わせ先】
茅ヶ崎市美術館
TEL:0467-88-1177