大正・昭和初期を中心とした夏の着物と帯を紹介するとともに、当時の装いとヘアメイクの再現を試みる展覧会「涼をよぶロマンキモノ展―夏の愉しみ―」が、2013年7月18日(木)より神戸ファッション美術館で開催される。
大正・昭和初期の夏の和装は、流水や波頭、船などの水を連想するモチーフ、そして朝顔や芙蓉、百合などの草花模様が、西洋文化の流れも受けながら鮮彩かつ大胆に表現された。水面に漂う花びらを写した絽や紗の単衣、淡い色彩で水際や山々の景色を描き出した帯など、夏着物に見られるここちよい清々しさは、いつの世も人々を魅了してやまない。
絽や紗の透ける素材には身体のまわりに風を通す工夫。そして風に揺れる萩、可憐に咲く桔梗や撫子の模様には、季節をわずかに先取って装うことで、目で見る清涼感を周囲へ伝える心遣いが。同時代の婦人雑誌の挿絵や美人画からも、ヘアメイクや、小物との着こなしの妙が感じられる。
なお、本展覧会に着物(和装)で来場すると、入館料が無料になる。今回の展覧会に合わせて講演会や食事会など、様々なイベントも企画されているので、詳しくは公式WEBサイトをチェックして。
暮らしの中に涼をとりいれるための工夫を知る先人たち。上手に夏を過ごした彼らの知恵を借りてみては。
【展覧会概要】
涼をよぶロマンキモノ展―夏の愉しみ―
会期:2013年7月18日(木)~9月24日(火)
会場:神戸ファッション美術館
住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL:078-858-0050
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日
入館料:一般 ¥500、小中高65歳以上 ¥250
※着物(和装)で来館すると入館無料。浴衣も可。
WEBサイト:http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/special.html