アートイベント「パビリオン・トウキョウ2021」が、新国立競技場を中心とする東京都内各所にて、2021年7月1日(木)から9月5日(日)まで開催される。

建築家・アーティストが都内各所にパビリオンを展開

「パビリオン・トウキョウ2021」では、近年、世界各地で活躍する日本人の建築家やアーティストが、それぞれが独自のパビリオンを設計して都内の8箇所に設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案。会期中は、各パビリオンを巡りつつ見学することが可能だ。

草間彌生や妹島和世らが参加

本プロジェクトに参加するのは、会田誠と草間彌生ら2名のアーティスト、そして藤森照信、妹島和世、藤本壮介、石上純也、平田晃久、藤原徹平ら6名の建築家。さらに、真鍋大度 ＋ ライゾマティクス(Rhizomatiks)も特別参加する。

会田誠は、段ボールとブルーシートでできた2つの城「東京城」を制作する一方、草間彌生は真っ白な部屋に来場者がカラフルなシールを貼ってゆく「オブリタレーションルーム」を展開。

また、「高過庵」などの建築で知られる藤森照信は、新国立競技場の目の前に茶室「五庵」を設計するほか、妹島和世は浜離宮恩賜庭園 延遼館跡を会場に、水面に空を映しつつ庭の中を流れる曲水のようなパビリオンを手がける。

ワタリウム美術館では展覧会も

「パビリオン・トウキョウ2021」の関連イベントとして、ワタリウム美術館では、展覧会「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」を2021年6月19日(土)から9月5日(日)まで開催する。

会場では、藤森照信、妹島和世、藤本壮介、平田晃久、石上純也、藤原徹平、会田誠ら7名のクリエイターによるパビリオン制作時のプロセス、スケッチや図面、模型、実際に使われた素材などを展示。また、それぞれのパビリオンのコンセプトについて自ら語る映像など、「パビリオン・トウキョウ2021」をより深く楽しむことができる展示を展開する。

開催概要

Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13「パビリオン・トウキョウ2021」
会期：2021年7月1日(木)〜9月5日(日)
会場：ビクタースタジオ前 ほか
企画・キュレーション：ワタリウム美術館
※鑑賞時間は各パビリオンごとに異なるため、公式サイトを参照(鑑賞時間は変更となる可能性あり、最新情報は公式サイトにて告知)
※一部のパビリオンには休館日あり、入場料や事前予約が必要な会場があるため事前に公式サイトにて確認のこと
※内容は変更となる可能性あり

■参加クリエイター
藤森照信、妹島和世、藤本壮介、石上純也、平田晃久、藤原徹平、会田誠、草間彌生、真鍋大度 ＋ ライゾマティクス(特別参加)

■パビリオン会場など
・藤森照信 茶室「五庵」
会場：ビクタースタジオ前 (東京都渋谷区神宮前2-21-1)
・妹島和世「水明」
会場：浜離宮恩賜庭園 延遼館跡 (東京都中央区浜離宮庭園 浜離宮恩賜庭園)
※見学には浜離宮恩賜庭園への入園料が必要
・藤本壮介「Cloud Pavilion(雲のパビリオン)」
第一会場：代々木公園 パノラマ広場付近 (東京都渋谷区代々木神園町、神南2丁目)
第二会場：高輪ゲートウェイ駅 改札内 (東京都港区港南2-1-220)
・平田晃久「Global Bowl」
会場：国際連合大学前 (東京都渋谷区神宮前5-53-70)
・石上純也「木陰雲」
会場：kudan house 庭園 (東京都千代田区九段北1-15-9)
・藤原徹平「ストリート ガーデン シアター」
会場：旧こどもの城前 (東京都渋谷区神宮前5-53-1)
・会田誠「東京城」
会場：明治神宮外苑 いちょう並木入口 (東京都港区北青山2丁目1番地先)
・草間彌生「オブリタレーションルーム」
会場：渋谷区役所 第二美竹分庁舎 (東京都渋谷区渋谷1-18-21)
・真鍋大度 ＋ ライゾマティクス “2020-2021”
会場：ワタリウム美術館 向かい側の空地 (東京都渋谷区神宮前3-41-5)

■関連イベント
展覧会「パビリオン・トウキョウ2021展 at ワタリウム美術館」
会期：2021年6月19日(土)〜9月5日(日)
会場：ワタリウム美術館 (東京都渋谷区神宮前3-7-6)
TEL：03-3402-3001
休館日：月曜日(8月9日(月・祝)は開館)
開館時間：11:00〜19:00
入館料：1,000円、高校生以下 無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者は無料
※入場方法や入場制限については、「パビリオン・トウキョウ2021」公式サイトにて確認