ケンゾー(KENZO)の創業者であるデザイナー・髙田賢三のドキュメンタリー映画『# KENZO TAKADA』が、当初2021年内の公開を予定していたが延期が決定。公開日は決定次第告知される。
ファッションブランド・ケンゾーの創業者・高田賢三。フランス政府より、芸術文化勲章シュバリエ位、芸術文化勲章コマンドール位、レジオンドーヌール勲章(名誉軍団国家勲章)シュバリエ位、紫綬褒章など数々の賞を受勲している世界的デザイナーであり、プレタポルテを広め、より多くの人々がファッションを楽しめる基盤を作り上げたパイオニアだ。
1970年に自身のブランドを始め、ゆとりのあるフォルムのピースで構成したコレクションや、世界各地の民族衣装を同氏独特の感性で昇華した“フォークロア・ルック”を発表。その独特でカラフルな色使いから“色彩の魔術師”と世界中から絶賛され、誰もが一目で髙田賢三のものだと分かるクリエイティビティを展開し続け、2020年にこの世を去った。
『# KENZO TAKADA』は、そんな髙田賢三の最期の2年間を記録した、髙田初のドキュメンタリー映画。作中では、髙田が80歳になった自分と向き合うための自画像制作に密着しつつ、彼の半世紀以上に渡るクリエイションと葛藤、ファッションやライフスタイルを通して世界中に与えた“自由”と“色彩”と“文化の多様性”について振り返る。
兵庫県姫路市で生まれ、花嫁修行の色合いが強かった神戸の洋裁学校への進学を決意した、髙田賢三。しかし、男子の入学を断られ、やむを得なく神戸の外語大学へ入学する。
その後、東京の文化服装学院が男子生徒の入学を受け入れたとの広告を目にし、家出同然で東京に向かい同学院に入学。同学院卒業後のパリでの華々しい成功、イブ・サンローランや様々な文化人との交流、最愛のパートナー・グザビエとの出会いと死別、KENZOブランドをLVMHに売却するという究極の選択、そして2020年の新ブランド「ケースリー(K三)」の立ち上げ...その半世紀以上に渡るクリエイションと葛藤を振り返る。
常に人を楽しませ、喜ばせようとする賢三氏の生き方と情熱は、多くの人々をこれまでも、これからも惹きつけ、新しいことに挑戦するための希望を与えていく。
映画『# KENZO TAKADA』
公開時期:未定(2021年内公開予定を延期)
監督:中山章太郎
出演:高田賢三
製作:株式会社THE U.D.S./合同会社TRIPOD
後援:アンスティチュ・フランセ日本
配給・宣伝:株式会社ライトフィルム