書籍『隈研吾 はじまりの物語 ゆすはらが教えてくれたこと』が、2021年6月下旬に発売される。
『隈研吾 はじまりの物語 ゆすはらが教えてくれたこと』は、現代日本を代表する建築家のひとり、隈研吾の原点と呼べる町・高知県梼原(ゆすはら)町での足跡をたどる写真文集だ。隈自身による語りに加え、写真家・瀧本幹也が捉えた梼原の隈建築群の写真を収め、30年にわたるその活動を紹介する。
2000年以降、木材は隈建築において主要な素材となっており、柱や梁といった構造ばかりでなく、装飾にも用いるなど、多彩な使い方がなされている。
そのように木材を使用する契機となったのが、梼原町との出会いであった。1980年代のバブル経済がはじけ、東京での仕事がすべてキャンセルされたとき、隈は梼原と出会い、町からのリクエストに応えるかたちで木材を使い始めたのだ。
本書では、隈が初めて木造を用いた建築「雲の上のホテル」を筆頭に、「梼原町総合庁舎」「雲の上のギャラリー」「まちの駅『ゆすはら』」「雲の上の図書館/ YURURI ゆすはら」の、梼原にある5つの隈建築を年代順に紹介。木の質感を見事に捉えた瀧本幹也の写真とともに、隈が続けてきた木材の試みとその展開を探る。
書籍『隈研吾 はじまりの物語 ゆすはらが教えてくれたこと』
発売日:2021年6月下旬
※東京国立近代美術館の企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(会期:2021年6月18日(金)〜9月26日(日))会場にて先行販売
価格:1,980円
語り:隈研吾
写真:瀧本幹也
造本設計:町口覚
判型:A5変形/上製本
総頁:80頁
発行:株式会社青幻舎